美術の先生

今日の岩手日報に、中学時代の美術の先生の記事が掲載された。


■8月19日 岩手日報 【油彩「祈り」完成間近 画家の増坂さん

■5月23日 毎日新聞 【東日本大震災:80歳画家、絵筆再び…震災テーマに制作


お兄ちゃんも私も習った美術の先生だ。
以前、ここで年賀状を公開したことがあるが、私は絵がメチャメチャ下手くそだ。下手くそだけど、描くのは好きだ。増坂先生の授業でもやはり、絵を描く授業では厳しい点数ばかりもらっていた。


中学の時、美術の中でデザインの授業があった。風景画とか人物画では下手くそだった私。でも、コンパスや定規を使って所謂 「模様」 をデザインするのは、とても楽しくて好きだった。コンパスで円を少しずつずらしながら重ね、茶色ベースのグラデーションになるように色を付けた。
うちの中学校は古い木造校舎で、教室の床もギシギシ言う。静かに生徒が描いている机の脇を、床をギシギシ言わせながら歩き、それぞれの絵を眺める先生。私の机の脇を通った時、足を止めてくださった。今まで絵を誉められたことがない先生に初めて 「おー、いいなぁ。もう少しココの色をこうしたら・・・」 とアドバイスをしてくださった。それがとても嬉しくて、今でもその時の光景、気持ちをはっきり覚えている。


先生、私は今でも、下手な絵を描いては周りに笑われていますよ。お元気で、ますますご活躍ください。