赤坂で牛たん


先週の台風翌日、大好きな元同僚先輩と久し振りに会う約束をしていた。台風の日の帰りはあんな状態だったため、その日の約束はキャンセル。メールで 「来週に変更してください」 とお願いしてあった。
今朝、 「で、今週はいつにしますか?」 とメールをしたところ、 「えっ!今日じゃないの?もうお店の予約、しちゃったよ。行ける?」 とのお返事。あちゃー、もともと連絡してあった候補日の中に、今日も入っていたんだっけ。
ということで急遽、今日は先輩と会うことに。前回会ったのは、いつだっけなぁ。震災前は繁忙期だからお誘いを断っていたし、震災後は 「ちょっとまだ、そんな気分になれないし・・・」 と断っていたから、ね。こんなに長い間、会わなかったことはないもんなぁ。すみません!
本当は、よく一緒に通っていた三浦でとれたお魚がたくさん食べられる店に行きたいと言われたのだが、実はそのお店、潰れちゃったんだよねぇ。今日の先輩チョイスは、 「牛たん炭焼 利久」 の赤坂店。仙台で食べて、気に入ったらしい。そういえば仙台、暫く行ってないなぁ。楽しみ!


お店は満席。予約をしていないと入れないほどの人気だそうだ。カウンター席に並んで座り、いつものようにビールからスタート。私たちの目の前で次々と網焼きされる牛たん。もう、他の何よりも牛たんが食べたくて、最初にオーダー。

普通の牛たんと、厚みのある牛たん 「極(きわみ)」 。どちらにするか迷っていたところ、半分ずつも出来ますよ、と店員さん。写真向かって左が極。どちらも美味しい!どちらも厚みがあって、歯応えしっかり。いやぁ、美味しい!何か、タレに漬けてあるのかと思ったら、塩だけだという。熟成方法に秘密があるそうだ。それにしてもこの味、本当に塩だけなの?不思議だわぁ。
個人的には、普通の方が食べやすくて美味しく感じた。牛たんは温かいうちに食べた方が柔らかくて美味しいから、会話もそこそこに牛たんに集中。こりゃぁ、ビールが進むねぇ。


こちらは、可愛らしいさつま揚げ。小さめサイズで、練りこんである具は2種類。枝豆入りと、もうひとつはニンジンとひじき、だったかな。
揚げたてのふわふわで、うーん、旨い!お醤油をつけなくても、そのままでいいね。 「牛たんは日本酒も相性がいいんだよ」 という先輩のおススメで早々に日本酒に突入していたのだが、このさつま揚げも日本酒に合っていたなぁ。


そして焼酎に突入した頃のおつまみはコレ。牛たんのから揚げ。棒状の牛たんを揚げたものだが、とってもスパイシーで、好みの味。このスパイシーさだったら、ビールにも合うね。マヨネーズが添えられていたので、ちょっぴりつけてみた。こりゃまた旨い! 「ダイエッターがマヨネーズをつけるかぁ!?」 とのツッコミにも負けず、パクパク。
こういう食べられる器というか飾り?って、よく居酒屋さんで出されるけど、これって何で出来ているのかなぁ。パキパキ割って食べる私を見て、先輩が 「何だか、紙を食ってるみたいに見えるよ」 だって。いやいや、お口直し的に食べるといいんだってば。


せっかく秋らしくなったんだからサンマを食べよう!との先輩の提案でオーダーしたのはコレ。ゴボウをサンマで巻いた煮物。あれ?煮物だと思ったけど、よく見ると焼き目が付いているような・・・。あー、ゴボウの煮物をサンマで巻いて焼いたのか。そっか、そっか。
これもまた、なかなかのおつまみ。焼酎にピッタリだった。辛い日本酒にもいいね。何だか、飲んでばっかり。
あ、写真に向かって右側に添えてあるのは、栗じゃなくてサツマイモ。栗に似せているのは形だけでなく、食感も!これには驚いた。サツマイモなのに、本当の栗のようなしっかり硬めの歯応え。いやぁ、技だねぇ。

美味しいお料理とお酒をいただきながら、私は震災後に田舎に帰ったときのことを、先輩は南相馬にボランティアに行った時のことを話した。南相馬はボランティアに来る人も少なく、まだまだ大変な状況だそうだ。避難所の支援物資を整理したり、引越しをする人を手伝ったりしてきたとのこと。地元ボランティアの方たちとチームを組んで動いていたが、ある作業中にその地元ボランティアの方の携帯電話に 「身内の方らしい遺体が見付かったから確認して欲しい」 と連絡が入ったりしたそうだ。まだまだ被災地はそんな毎日を送っているのに・・・と先輩は話していた。これからが大変だ、と。


久し振りに会った先輩は、ちょっとパワーダウン中だった。お店を出て 「もう帰る?歌って帰らん?」 と聞かれ 「明日も仕事だしね」 と言うと、 「じゃぁ、パワーダウンから復活したらまた、飲もうな」 と言われた。いつも元気なこの先輩が 『パワーダウン』 なんて言うのは珍しいので、よほど凹んでいるのだろう。
そうだね、元気になったらまた飲もうね!次は、忘年会かなぁ。。。