Cocco “ザ・ベスト盤ライブ5本〆”  TOKYO DOME CITY HALL

秋晴れの、気持ちがイイお天気。今日はCoccoのライブ。姫に会えると思うと、朝から何をやっても落ち着かない。こりゃぁ、さっさと家を出るに限るゼ!と早めの出発。


京都音博に行ったとき、一緒に行ったMちゃんと、こんな会話をした。 「小田和正の声、ありゃぁ、神様だね」 「うん、神様だね」 「Cocco、ありゃぁ、天使だね」 「うん、天使だね」 「今日は、神様も天使も観ちゃったね」 「うん、観ちゃったね」 。あの日、本当にそう思ったんだ、私たち。


照明が落ち、Coccoとバンドメンバーがいくつもの贈られた花束を抱えて登場。Coccoはそれをそっと、ステージ正面に置き、1曲目が始まった。
2曲目、ステージ後ろからオーディエンスに向けて何本もの照明。その光の中を、いつものように飛ぶように、泳ぐように手を広げながら肩から前へ何度も手を伸ばすCocco
3曲目、私にとっては今日いちばんの曲だった。直立不動で歌い始めた白いドレスのCoccoは、歌詞の通り、10代の少女のように見えた。細い体からは想像もつかないほどの声量で歌い上げる。Coccoは何度も何度も、翼代わりの腕で飛んでいた。
飛び続け、泳ぎ続けて6曲目。間奏の堀江さんのピアノ、最高だったなぁ。


6曲目の後、今日初めてのMC。MCといっても 「こんばんございます、Coccoです。何はともあれ、今日も無事にライブを迎えられて嬉しいです」 だけの短い言葉。
7曲目は、真っ赤な照明の中で踊るCoccoが妖艶で、すごくキレイだった。
青い照明の8曲目、9曲目が終わり10曲目へ。エレキギターを弾きながら歌ってくれた。今までのように照れながら、下手だと苦笑いしながらアコギを弾くCoccoとは違っていた。カッコ良かったなぁ。
11曲目、そして12曲目。今日は青い照明が多く使われた。この照明は本当に不思議だった。照明が当たる場所によって、会場全体が色んな表情を見せるのだ。この曲の時は、バックバンドが2メートルぐらい沈んで見えた。フラットなステージなのに。そしてCoccoは、半分ぐらいのサイズに見えた。不思議の国のアリスが小さくなったように、Coccoも白いドレスの小さい女の子のようだった。不思議だったけど、本当にそう見えたんだもん。


12曲目は、キリッと髪をひとつにまとめて歌った。遠くてよく見えなかったが、赤い飾りのついたゴムかシュシュだったのかな。Coccoがこのヘアアレンジにすると、バレリーナらしく見えるから好き。堀江さんが弾いているのは、フラマンかなぁ。すごく楽しそう!
13曲目のあとCoccoがはけ、椎野さんのドラムソロから堀江さんとのセッションへ。
再び登場した姫は、頭に花冠らしきものを被り、手には何やら白い入れ物を持っていた。
14曲目、イントロで 「キャー!」 と私。まさか、ここで聴けるとは。嬉しすぎる!紙吹雪をステージからオーディエンスに向けて撒き散らし、楽しそうに歌う姫は、子供みたいにはしゃいでいた。楽しかったぁ。


ここから先は、これでもかっ!というほど、もの凄い声量で歌い続けた。観ていて、聴いていて、身体が動かなくなるほど聴き入っていた。
19曲目で再び髪をひとつにまとめて歌ったあと、メンバー紹介。Cocco15周年ということで、ひとりずつ15歳の時の夢を告白するよう命じられた。
ギターの達身さん、お姉さんがギターを買ってくれ、今に至る。
ベースの高桑さん、ミュージシャンになりたかったので、夢が叶った!(会場から拍手)
ドラムの椎野さん、野球少年を経て、音楽に興味を持ち、いま音楽をやっている。
キーボードの堀江さん、とにかく偉くなりたいと思っていた。
ギターの藤田さん、(15じゃなくて16歳)骨折した時の慰謝料でギターを買って、今に至る。


そしてCocco、 「 『悪 (アク) 』 でした。サバイバルな毎日で、 『生きる』 ということがどういうことか、とても興味があった。 年上の人たちが 『大きくなったら分かるよ』 と言ったけど、それはサバイバルを乗り越えた大人の言葉であって、自分はいまそのサバイバルの中にいるのだから、全然分からなかった。みんな、そうやってあの頃を過ごし、今に至っている。大人になったら分かると思っていたことが分からなかったり、いろいろあるが、大人になった今は 『生きてこそ』 だと思っている。純粋に今が嬉しい。今日、ここにこうやって来てくれて、みんな生きててくれて、ありがとう」
こんなことを言って、ラストの曲に入った。 「どうやったって 振り返れないの」 みたいな詞から始まったのかな。一部しか記憶していないけど、また聴きたくなるようなイイ詞だったなぁ。


白いドレスのCoccoは今日も、ステージの上で全身で歌い、踊っていた。何か使命を果たすように。
Cocco、あなたにも・・・ 『あなたに降り注ぐ全てが 正しいやさしいになれ』 。



Cocco ザ・ベスト盤ライブ5本〆】 10/7 TOKYO DOME CITY HALL セットリスト (自分メモ編)




01. カウントダウン
02. 強く儚い者たち
03. Raining
04. 雲路の果て
05. 樹海の糸
06. ポロメリア
〜挨拶のみのMC〜
07. けもの道
08. 星に願いを
09. 羽根〜lay down my arms〜
10. Rainbow
11. 焼け野が原
12. blue bird
13. ガーネット
14. 初花凛々(SINGER SONGER
15. 花柄
16. 音速パンチ
17. 甘い香り
18. ニライカナイ
19. 絹ずれ
20. 瑠璃の花
〜メンバー紹介、全員の 「15歳の頃の夢」 告白〜
21. 夢見鳥(新曲) 「ありがとう」 が印象的だった。