中学2年生とアラフォーと・・・

中学2年生の時だったかなぁ、今日と同じように皆既月食があった。科学雑誌 『Newton (ニュートン) 』 を創刊号から定期購読していたお父さんの影響で、あの頃はとにかく宇宙に夢中だった。
安い天体望遠鏡を買ってもらい、月のクレーターを見ては喜んでいた。日本人初の女性宇宙飛行士は私だ!と思っていた。高校受験の面接で 「将来の夢は?」 と聞かれ 「宇宙飛行士になることです!」 と言い切った。向井千秋さんが選ばれた時は、 「私が第一号のハズだったのにー!」 と悔しがったっけ。



その時の皆既月食は秋の寒い夜で、でもどうしても見たくて、家の外に天体望遠鏡を持ち出し、寒空の下、ひとりで月を観察。お母さんが何度も家から出てきて 「寒いからもう止めなさい!」 と言ったが、それでも諦めずに見続けた。
宇宙って凄い!月に行きたい!
あの時の気持ちは、理屈一切抜き!だったなぁ。なぜ皆既月食が起こるのか、そんなことなんかどうでもよくて、ただただ 「うわぁ!」 、それだけだった。
そして翌日、風邪を引いて熱を出し、学校を休んだ。格好悪い。。。その時の担任は、理科の先生。風邪が治って学校に行くと 「お前、バカだなぁ」 と笑われた。私、理科の成績は悪かったもんねぇ、先生。


今日の皆既月食。もうすぐお月様が無くなりそうだ。
アラフォーの今、中学生の頃と同じことをしている自分に笑ってしまう。
でも昔と違うのは、ずっと外に居るパワーがないことと、天体望遠鏡じゃなく眼鏡越しに見ていること、宇宙飛行士になるにはモーレツに勉強しないといけないと知っていること、かな。
あ、それと、翌日は風邪を引いていたとしても、仕事に行かないといけないってこと。
中学の時に大好きだった漫画の主人公が言っていた。 「大人になるということは、夢を忘れるということではなく、夢の遠さを知るということなのかなぁ」 って。


でもでも、自然って、宇宙って、やっぱり凄い!!