「おばちゃん」 と 「おばさん」

自分もイイ歳になり、その辺を歩いている子供たちからみれば、立派なおばさんなのだろう。それは分かっていても 「独身なんだし、まだおばさんには早いわ」 なんて思うんだよなぁ。親戚のチビたちには絶対に 「おばちゃん」 とは呼ばせず、 「Lちゃん」 って呼ばせているし。


自分より年上の女性に対し、好きな人は 「おばちゃん」 、嫌いな人は 「おばさん」 と呼ぶ。呼ぶ、と言っても、嫌いな人に面と向かって 「おばさん!」 なんて呼んだりしないけど。
会社のお掃除のおばちゃん、お向かいのたばこ屋のおばちゃん、定食屋のおばちゃん、親戚のおばちゃんなんかは、声に出して 「おばちゃーん!」 と呼べるおばちゃん。みんな、キュートで可愛らしい。年上なのにホント、かわいくてたまらない。
逆に、嫌いな人。友人との会話の中で 「そのおばさん、列に割り込んできてさぁ」 なんて時に、 「おばさん」 になってしまう。好きな人だと 「八百屋のおばちゃんがさぁ」 なんて風になる。全く意識はしていないけど、自然に使い分けているんだよねぇ。



そういえば、よくTVで見る 「大阪のおばちゃん」 だって、 「大阪のおばさん」 とは言わない。愛すべき可愛らしい人達だもん、やっぱり 「おばちゃん」 だよね。この写真みたいな、賑やかな色を組み合わせたようなイメージかなぁ。派手な色合いのお洋服を着て、クリクリパーマ頭で、バッグの中にはアメちゃんが入っていて。
会社で机を並べる派遣ちゃんなんか、 「私、将来は大阪のおばちゃんみたいになりたいんです!」 って言っているもんなぁ。うふふ。


親戚の、商売をやっているおばちゃん。遊びに行った時、私と同じぐらいの女性がお客さんとしてお店に来ていて、おばちゃんと長話をしていたことがある。お話を終えて居間に戻ってくるなり、おばちゃんが言った。 「あの人ね、いつも私のことを 『おばちゃん、おばちゃん』 って言うのよ。確かに私の方が年上なんだけど、あんまり言われると年を取ったみたいで嫌になるわぁ」 。
そっかぁ、そう思う人もいるんだね。きっとあのお客さんも私と同じように、好きな年上の女性だから 「おばちゃん」 って言っているんだろうけど。


面と向かって 「おばちゃん」 と呼ぶには、お互いに思っている距離感が同じ、しかも近くないといけないんだね。ちょっと反省。。。私に 「おばちゃーん!」 って呼ばれているおばちゃんたち、みんな大好きだから 「おばちゃん」 なんだからねー!