赤プリの桜

このタイトルで日記を書くのは何回目かなぁ。はてなに引っ越してからでも、4回目、いや4年目だね。
今年も、赤プリの桜が咲いた。赤坂見附の春の風景。今日はチャッチャとお昼ご飯を食べた後、ふらりとお散歩に出掛けた。今朝、永田町駅を利用している同僚から、 「弁慶橋の赤プリ側はもう、満開だったよ!」 と聞いていたから。



見附の交差点から横断歩道を2本渡り、弁慶橋へ。そうそう、この景色ね。
赤プリ側のお濠端で桜を眺めるよりも、こうやって弁慶橋から桜と赤プリを眺めるのが好きだ。擬宝珠(ぎぼし) に手を掛け、のんびりと眺める、 「あー、今年も春が来たんだなぁ」 とニヤけるのが毎年のお約束。
あら、同じくのんびりと、釣りをしている人がいるね。いいなぁ。


擬宝珠と赤プリと桜。この風景も、今年までかぁ。。。赤プリの形が無くなってしまうのは、いつ頃なんだろう。
赤プリの営業が終わってしまったのが、去年の3月。中からどんどん解体しているらしいが、今のところ、この特徴のある外観はそのままだ。
寂しくなるなぁ。


水面に向かって伸びる枝、満開の桜。そしてその先には、首都高速が走っている。都心らしい風景だ。
弁慶橋を忙しそうに歩くスーツ姿の人たちも足を止め、桜を眺める。その姿を見て、少しホッとする。
やっぱり、花はイイ。


水面に向かう枝もあれば、青空に向かって上へ上へと伸びる枝もある。
青空に桜が映える。
冬が寒く長かった分、思いっ切り花開いているように見える。


なんて美人さんの花たち。
「撮って、撮って!」 と言っているみたいだ。
この間の強風にも負けなかった、強い美人さんたちでもある。


もう、会社に戻らないといけない時間なのに、足が会社に向かない。今日はもう、このまま仕事を切り上げて帰りたいなぁ。何度も振り返りながら弁慶橋を渡る。


この、赤坂見附のシンボルが無くなってしまうことを、設計した丹下健三は空の上でどう思っているのかなぁ。桜の木は、ちゃんと遺してくれるのかなぁ。お濠の石垣はどうなるのかなぁ。赤坂見附の人の流れは変わるのかなぁ。いろんなことを考える。
再開発でもまた、ノッポのビルが建つらしい。


こんなことがあちこちの街で起こる、それが東京なんだよね。