いろんな思い

今日、田舎のお母さんから宅配便が届いた。いつも、私にお米や田舎のお菓子などを送ることを楽しみにしているお母さん。何ヶ月も前から 「荷物送りたいんだけど」 と電話やメールをもらっていたが、お米もまだあるし、ちょっと忙しかったので断り続けていた。あまりにも 「送りたい」 メールが続いたので今日、午前中指定で送ってもらうことにしていた。午後は用事があって、出掛ける予定だった。



届いた大きいダンボール。いちばん上には新聞紙に太マジックで大胆に書かれたメッセージ。 「いつもありがとう。今日はおうちにあるものを入れたので、見て食べられなかったらすててね。熱い(暑い)から気をつけてね。はぐらしないように」 。 「はぐら」 とは田舎の言葉で日射病のこと。夏に出掛ける時は 「はぐらしねぇように帽子かぶってげ!」 と言われるんだよね。


いろんな野菜、炊き込みご飯、焼き魚、お兄ちゃんが釣ったナメタガレイの煮付け、お父さんとお母さんが採ってきたフキの煮付け、メロン、さくらんぼ、いつものリポD、アクロン、養鶏場の玉子、和菓子など、田舎のものがたっぷり詰まった箱。帰省した時に忘れてきたジーパンや靴下も入っている。そのまま置いておいてくれてもいいのに。うふふ。
夜にさっそく、野菜サラダと炊き込みご飯、ナメタガレイを食べた。美味しかったぁ。ホント、美味しかった。いつもいつも、有難いなぁ。



・・・と、ここで今日の日記は終わるハズだった。が、この荷物がうちに届くまでは、大変だったのだ。
黒い猫の宅配便で昨日、岩手から発送された荷物。午前中指定になっていたのだが、お昼の12時になっても届かない。12時半ぐらいにお母さんから電話が来た。 「まだ、届かないんだよ」 と言うと、 「伝票はちゃんと、午前中に丸が付いてるよ」 とのこと。伝票番号を聞いてネットで調べてみると、岩手のセンターを出て以降の履歴がない。もしかして、まだ東京に届いていないのか?


ネットにあったお問い合わせ先に電話をしてみる。フリーダイヤルなのだが、携帯電話からは繋がない主義らしく、メッセージが流れた後にガチャ切りされた。この時代、携帯電話からの電話を受け付けないなんて、有得ないでしょ。この会社、ケチなの?


到着予定の東京のセンターに電話をしてみたところ、受付のコールセンターのようなところに繋がった。 「ドライバーがその荷物を持っているかどうか調べて、ドライバーから連絡させる」 とのこと。荷物がどこにあるのかも、センターでは分からないそうだ。何のためのセンターなの?


30分経っても連絡が無い。しびれを切らして、もう一度、さっきのセンターに連絡をしてみた。 「実はまだ、東京のセンターに荷物が届いていない。とにかくドライバーから連絡をするから待ってくれ」 とのこと。既に14時をまわっている。こちらは充分、待っているっつーの。 「時間指定の荷物が遅れているのが分かった時点で、連絡すべきではないか」 と言うと 「荷物の量が膨大なので、お問い合わせを頂いて調べ、そこで分かるということになります」 だって。はぁ?それは黒い猫側の都合で、ひとりひとりの客には関係ないことでしょ?


ここまでの間、心配性のお母さんからは何度も電話があった。
その電話のたびに 「ごめんね、出掛ける用事があったのに」 と言うお母さん。いやいや、お母さんが悪いワケじゃないんだから、そんなに謝らないで。


今度は、ドライバーらしき人の携帯電話から連絡があった。 「午後の便がまだ到着していないので、到着したら荷物を探してお届けします」 とのこと。既に当たり前のように、午後の便の話になっている。そもそも午前中指定なのに。あとどれくらい待てばいいんだよ、ったく。 「私としても届けたいが、このお中元の時期は荷物が多くて、遅れることも多い」 だと。だったら荷物を受け付ける時点で、そう言うべきでしょ。時間指定で受け付けた以上は届けるべきだし、遅れるならそう連絡すべきだ。こちらは予定があるから時間指定をしているワケなのだから。
しかも、 「問い合わせをもらわないと遅れていることは調べられない。他にも遅れている客はいる」 とコールセンターと同じことを言う。何時ぐらいに届けられるか、その目処すら言わない。黒い猫のために、休日を捧げさせるつもりなの?


結局、午後の予定はキャンセル。友人には悪いことをしたが、クール便だから 「次の休みまで保管しておいて」 なんて言えないし、何より心配しているお母さんを安心させないと。
コールセンターの担当もドライバーも、とにかくグダグダと言い訳するばかりで、肝心の何時ぐらいに届けることができるか、ということは言わなかった。人の時間を無駄にさせた、という意識は全くない。何なんだ?これは。遅延はいつものことで、慣れっこになっているのだろうか。誠意の欠片も感じられない電話応対に、腹が立って仕方がなかった。


せっかく、私のためにいろいろ準備をして喜んでもらえることを楽しみにしていたお母さんの思いが、無責任な黒い猫の対応のおかげで真っ黒に塗りつぶされたような気がした。客の貴重な時間を無駄にさせたことを、よく考えてもらいたいものだ。
まぁ、考えないだろうなぁ、あの対応じゃ。クレーマーに文句を言われた、ぐらいにしか思っていないんでしょ。ダメだ、ありゃ。