朝のスイッチ


今さら言うのも何なんだが、暑い。毎日、暑い。本当に暑い。
空からのお日さまの熱いビーム、地上のアスファルトのモワモワ熱気。人間はその間で熱い熱いサンドイッチ状態だ。こりゃぁ、へばるのも仕方がないね。おまけに、この間のライブ以来、痛みを増した股関節。ただでさえ歩くのがしんどい暑さに、ダブルパンチだ。


ここ数日は、お昼前ぐらいになるとiコンシェルからお知らせが届く。 「東京電力の電力使用率が90%になりました」 と。電力使用量がピークに達しそうだから節電してください、ということなのだろうが、扇風機やエアコンのスイッチを切ることは難しい。お年寄りや小さい子供たちとっては、命に関わるからね。エアコンの温度を1度か2度、上げるぐらいしか協力できずにいる。


朝、通勤電車を降りてホッとすると、必ず空を見上げる。 「眩しいなぁ」 「雲が多いなぁ」 「真っ青!」 、日によって毎日違う空を眺めるのは楽しい。
今朝、百日紅 (サルスベリ) 越しに見た空は、今日一日の暑さを保証しているかのように、白っぽく光っていた。太陽に照らされたタワービルも、眩しいぐらいに光っていた。その下で鮮やかに咲くサルスベリは、この暑さすら楽しんでいるように見えた。暑くて朦朧としていても、この百日紅が目に入ると口角が上がるんだよね。
開花期間が長い百日紅。明日も、鈍った体センサーのスイッチを入れてちょうだいね。夏は、始まったばかり。