庭のミステリー

私の部屋は1階にある。
目の前には、ドウダンツツジの垣根。春の白い可愛らしい花も大好きだし、秋の真っ赤に色付く葉も楽しみだ。今はまだ、色付きはじめ。部屋から紅葉を楽しむには、もう少しかな。


部屋と垣根の間に雑草が生えると通いの管理人さんが除草をしてくれるので、ここに住んで以来、自分で草取りをしたことがない。昼の間にやってくれているようで、平日休みでたまに会うと 「お宅の前は、ドクダミが凄いんだよねぇ」 なんて言っている。すみません・・・と言いながらリポDを差し入れしたりするが、私にだって理由は分からないんですけど。
うちを含めて1階には5世帯が並んでおり、どの部屋の掃き出し窓も、同じ庭に面している。庭と行っても窓と垣根の間だけなので、幅1メートルぐらいしかないけど、ね。管理人さんが除草をするときは、その5世帯の前を一気にきれいにしてくれる。


数年前のある年だけ、不思議なことがあった。ある日、窓を開けてビックリ!うちの前だけキレイに除草がされていたのだ。しかも、両隣との境にまるで線を引いたかのようにキッチリと、うちの前だけ。両隣の前は草ぼうぼうなのに、うちの前だけ地面が見えているのだ。しかも除草された草は、どこにも残っていない。管理人さんに聞いてみたが、やっていないという。何?ナニ?


何となく気持ちが悪く、飲み仲間の同僚たちに話したところ 「あっはっは!そりゃぁ、Lが酔っ払って夜な夜な自分で草取りしたんだよ」 なんて笑われたが、こちらはそんな気分じゃない。 「死体でも埋まっているんじゃない?」 なんて笑っている同僚たちに 「本当に怖いんだってばぁ!」 と言っても聞いてくれなかった。
その後、同じようなことが数回あったが、ここ2〜3年は何ごとも起こらずに済んでいる。



そして今日。
休日なのでゆっくり起き、洗濯物を干そうと掃き出し窓を開けてステップに出たところ、びっくり!うちのお隣さんの前だけ、お花がたくさん咲いているではないか!とっさに 「あれ、私、まだ寝ぼけているのかな?」 と思った。
落ち着いてよくみて見ると、切花を捨てた様子ではなく、地面からしっかり生えているようだ。ここは共用部分なので、各自が庭として使うことはできない。お花を植えたくても、やってはいけない場所なのだ。長くここに住んでいるが、お花が咲いたことなんて、一度も無い。しかもお隣さんは、こちらも長く住んでいる男性だ。今さら、お花を植えるワケがない。



ほらほら、9月にニャンの日記を書いたけど、その時の写真にも、それらしいのは写っていないもん。でも、茎はかなりしっかりと長く延びているので、気まぐれに種を巻いた、なんて成長具合ではないんだよね。普段、鉢を飾っている部屋でもないから、植え替えたってこともないだろうし。
うちから撮った望遠写真なので花具合がうまく写っていないが、本当に見事に咲いている。地面に近い部分にもびっしり!ホント、何なんだろう。隣の人と顔を合わせる機会なんてあまりないから、聞くこともできないしなぁ。


庭のミステリー。次は何が起こるのか!?また、うちの前が舞台になったら嫌だなぁ。。。