喉詰まり

食事の途中で、汁物を取るのがあまり好きでない。
大食い番組で、飲み物で食べ物を流し込むように食べている人がいるが、ああいうのはダメだなぁ。中華のランチでスープが先に出されることがあるが、そのスープはいちばん最後まで手を付けない。味噌汁も、最後の最後まで手を付けない。最初に味噌汁をひとくち、という人は多いが、あれも殆どしない。


逆に言うと、喉が詰まる感じが好きなのだ。



パンを食べる時、普通の人は飲み物とパンをバランスよく口に運ぶ。パンが口の中の水分を持っていくもんね。でも私は、飲み物がなくてもパンを食べ続けられる。時々 「うんっ!」 と詰まる感じがするが、それがイイんだなぁ。パスタもそう。
ご飯とマカロニサラダという、いかにも喉が詰まりそうな組み合わせも、たまらなく好きだ。ご飯と卯の花、ご飯とコロッケなど、聞いているだけで喉が詰まってくるような組み合わせなんか、大歓迎!何かと戦うように、敢えて水分を取らずに食べる。途中で水分を取ると、食事のリズムが壊れてしまう、というか、食事の流れがいったんそこで止まってしまうような感じがして、嫌なんだなぁ。
変なの。


子供の頃、味噌汁が苦手だった。だから喉詰まりが好きなのか、喉詰まりが好きだから味噌汁が苦手なのか。
毎日毎日、親に怒られたなぁ。そして今でもお母さんは電話で 「ちゃんと味噌汁を飲まないとダメだよ」 と言い、風邪を引くと 「味噌汁を飲まないから風邪を引くんだよ」 と言う。孫に向かって 「Lちゃんは味噌汁を飲まないんだよ」 なんて攻撃もしてくる。深大寺のおばちゃんも 「これは必ず飲みなさい」 と言いながら私に味噌汁を出す。 「体に良いんだから、薬だと思って飲みなさい」 と。終いには 「具だけでもいいから食べなさい!」 だって。子供相手と同じような台詞に、思わず笑ってしまう。
年を取っても諦めない姉妹は、私の強敵だ。


・・・なに語ってんだか。