やったぁごどぉ・・・


先日のこと。同僚が、腕に火傷を負った、と絆創膏を剥がして見せた。 「やだぁ」 と言いながらも、頭の中の副音声は 「やったぁごどぉ」 と言っていた。
標準語の奥様風に言うと 「嫌だわぁ、もう・・・」 というところだろうか。子供の頃、というか今でもよく転ぶ私は、よく膝や肘を擦りむいては、お母さんに 「やったぁごどぉ」 と言われていた。今みたいにコンクリートだらけではなかったので、土がむき出しの地面では、小石で深く擦りむいちゃうんだよね。
頭の 「や」 から 「ご」 までは急降下、そして最後の 「どぉ」 で急上昇。音はそんな感じだ。心の底からの 「嫌だわぁ」 感が溢れる音で、言われたこちらも 「あー、やっちゃったなぁ」 感でいっぱいになる。


そういえば、心配性のお母さんには、大人になってからもしょっちゅう言われているなぁ。お母さんが心配性だからか、私が色々とやらかしてしまうことが多いからか、どっちだろう。
「ご飯を食べたお店にお財布を忘れてさぁ」 「携帯電話を水没させてさぁ」 「隣に変な人が引っ越して来てさぁ」 「骨折しちゃってさぁ」 「鍋をひっくり返してさぁ」 「メガネを踏んじゃってさぁ」
その度に、電話の向こうのお母さんは 「やったぁごどぉ・・・」 。私の毎日は、やったぁごどぉ、のネタの宝庫だ。やっぱり、私がお母さんをこんな心配性にしちゃったのかもしれないなぁ。


「やったぁ」 と字面で見れば、普通は喜びの 「やったー!」 だと思うね、きっと。 「明日、テストだってよ」 「やったぁね」 ・・・決して喜んではいない。
Eテレの子供番組で、♪似ているけ〜れど ちょっと違う そっくり方言〜 という歌で始まるコーナーがある。標準語と同じ音だけれど意味が違う方言を、その地方の方が紹介するコーナーだ。例えば、走ってきた女性が息を切らしながら 「私、コワイわぁ」 と言うのだが、 「私、疲れたわぁ」 という意味なんだよ、みたいに紹介する。使えるかもなぁ、コレ。
明日の予想最高気温は29度。やったぁなぁ。。。