そうだよねぇ。。。


夜の歌舞伎座。時刻は18時半ちょい前。
仕事を終えてダッシュで地下鉄に乗り、銀座駅から歩いてここまで来た。目的地はあと少し。残念ながらそれは、歌舞伎座じゃないんだよね。


歌舞伎座の道路を挟んで斜め向かいに、岩手のアンテナショップ、いわて銀河プラザがある。
こんなに涼しい夜に、小走りで小汗を掻きつつ銀河プラザを目指す、大人ひとり。何がこの大人を走らせるのか。
その目的は 『福田パン』 。
福田パンが食べたい!」 ただその気持ちだけで、この大人は仕事の疲れも忘れ、連勤初日だというのに、夜の銀座を急ぐのだ。ひーっ、ひーっ。日頃の運動不足が悔やまれてならない。


いわて銀河プラザは、今月で開館15周年。14日から20日まで、記念イベントが次々と行われる。そのイベントのひとつとして期間中、盛岡の福田パンの販売を行うとのこと。福田パンが東京に来るー!!!
盛岡市内のスーパーやコンビニなどで売られている福田パンは、コッペパンの中にクリームや惣菜を挟んだパンで、袋に入っている。が、福田パンの店舗では、好きなクリームや具材を選んで、自分だけのパンを作ってもらえる。大人も子供も目をキラキラさせて、ズラーッと並ぶクリームや餡を見詰めるんだよね。先に買っている人を見て 「あんな組み合わせもアリかぁ」 なんて思ったりして。なんかもう、幸せいっぱい!って感じになるんだよね。


無事に到着し、店内をキョロキョロ。無い、どこにも無い!レジのお兄さんとお姉さんに聞いてみる。
「あのー、福田パンって、売り切れちゃいましたか?」 「はい・・・」
「あぁぁ・・・何時ぐらいに売り切れましたか?」 「えーっと、お昼ぐらいには無くなりましたね」
「そうですか。そうですよね。福田パンですもんね。仕事終わってからじゃ買えないですよね」 「でも20日まで毎日、納品はありますから」
「そうですか。明日も明後日もその次も、この時間じゃないと来られなくて。個別の袋入りタイプですか?」 「はい、そうです」
「味は何種類ぐらいですか?」 「えーっと、あんバターと、メロンクリームと、いちごのと・・・6種類ぐらいでしたかね」 「そうですか」
もうここまでくると、ただのしつこい客だ。いい加減、諦めるんだっ!
「わかりました、ありがとうございます」 と言うと、 「あのー、良かったら当日お電話をくだされば、とっておきますよ」 「あー、すみません。ありがとうございます!」



あまりにもガックリきていたように見えたのだろうか。店員さんの優しい言葉に、じんわり。ついでに汗も、じんわり。
このまま手ぶらでかえるのももったいないので、店内をゆっくり眺めた。釜石は藤勇のお醤油、陸前高田は八木澤商店のドレッシング、普代のすき昆布、干し菊にすっとぎ、岩泉の豆腐にヨーグルト。どれを見ても、ニンマリだ。
そして、この写真に写っているのは、全てわかめ!いやぁ、どごのわがめにすべぇ。いっぺぇ置がさってで、選べねぇがぁ!なぁどすべぇ。
結局、宮古のあずきばっとうをふたつ、鯖のオリーブオイル漬けをふたつ、北の海女手ぬぐいを2枚、など等を買って帰った。ふるさとの味は、重かったぁ。


さてさて、オラは20日までの間に福田パンを買えるのか!?まめぶ汁を買えるのか!?CSばりの短期決戦だね。