立川談志三回忌 特別公演 立川流 談志まつり 〜よみうりホール〜

休日。午後、このあいだ取れてしまった歯を持って歯医者さんへ行き、ガッツリと元の位置にセットしてもらった。よし、これでガハハ笑いをしても大丈夫だぞっ!
歯を入れ、腹ごしらえのための食料を買い、準備万端で向かった落語会は、談志三回忌の特別公演。昨日21日が命日。早いなぁ。このホールでも、何度も聴いたねぇ、談志の落語。懐かしい。
三回忌の手ぬぐいを二本買い、友人と合流して、席に着いた。本当は四公演すべて参加したいところだが、それは無理。悩んだ結果、聴きたい観たい人が多かった中日を選んだ。うーん、贅沢な会が始まると思うと、落ち着かない。



本日の演目。
一、時そば  泉水亭錦魚
一、堀の内  立川談笑
一、黄金餅  柳亭市馬
   〜お仲入り〜
一、二階ぞめき  柳家花緑
一、スタンダップコメディ  松元ヒロ
一、かんしゃく  笑福亭鶴瓶
一、エンディングトーク  毒蝮三太夫鶴瓶、松岡ゆみこ


うん、良かった。今日、この会に参加できて、本当に良かった。会の前に、抜けた歯を入れてから参加して、本当に良かった。


談笑さんのグロい黄金餅ばかり聴いてきたので、市馬兄さんの黄金餅は、まるで違う噺のようだった。胸がムカムカしない黄金餅もあるんだねぇ。花緑さんは数年ぶりに聴いたが、坊ちゃん演じる若旦那がぴったりハマっていて、良かったなぁ。ヒロさんには、今日もたくさん笑わせてもらったよ。最後の談志エピソードとヒロさんのチャップリンに、涙が溢れた。鶴瓶さんの 『かんしゃく』 は古典ではなく、自身の松鶴師匠のかんしゃくを落語にしたもの。カタカナ言葉の言い間違いや、無茶苦茶な要求など、切れまくる松鶴師匠が可笑しくて可笑しくて。師匠への愛がたっぷりで、激しいのに温かかったなぁ。
どの人も、談志とのエピソードを語るときに、談志のマネをするのが凄く面白かった。仕草だったり、声色だったり、顔だったり。そのどれもが、何とも言葉にできないイイ感じなんだよなぁ。


今日は、それぞれの芸に顔が痛くなるほど笑ったし、それぞれが談志を懐かしんで披露するエピソードに涙した。 「泣いたり、笑ったり」 ってのは、振り返ってもなかなか心地イイもんだね。
談志って人は、こうして集まったお客さんたちからはもちろん、いろんな人から本当に愛されていたんだなぁ。こんな三回忌、談志じゃなきゃ、あり得ない。四公演ぜんぶ観たかったなぁ。。。