東日本大震災復興支援 「早池峰神楽」 足利市 一日目


今日、明日と栃木県足利市は樺崎八幡宮で開催される 「早池峰神楽」 。東日本大震災復興支援のイベントで物産展や飲食スペースが設けられるのだが、その飲食スペースに出展する友人を手伝うため、両日参加。手伝うため、というより早池峰神楽を観るため、かな。
早池峰神楽とは、岩手県花巻市大迫町に500年以上前から伝わるとされる神楽で、ふたつの神楽座の総称。国の重要無形民族文化財であり、ユネスコ無形民俗文化財でもある。
今の実家は隣町なのだが、いつでも観られる、と思って結局、一度も観たことがない。今回、そんな下心を持ってのお手伝い参加だ。


こちらは、御神木なのだろうか。とてつもなく大きな大きな木。八幡宮の階段下から山を見上げてもその存在がはっきりと分かるほどの、大きな木だ。
この木の下に入ると、違う空気が流れているような、気の流れのような、そんなものを感じる。


早朝、家を出てここに到着したのが10時頃だったかな。スタッフは既に到着しており、会場の設営やテントの準備など、忙しく動いていた。私たちも神楽舞台が組まれた裏手にある集会所の調理場を借り、まめぶ汁や4種類の味の白玉団子、ひゅうずなどを作り始めた。今日は15時半ぐらいからお客さんが入る予定とのこと。
いったん、スタッフ全員が集まり、今日の簡単なスケジュールや注意事項が伝えられる。ボランティアとして高校生たちも参加。私たちのテントにも、高校生がひとり、お手伝いとして来てくれるとのこと。有難い!よろしくね。
しかし、暑いなぁ。まめぶ汁、売れるかな。


こちらの骨組み、実は飲食ブース。風が強すぎて、テントの屋根を張ることができない。張ったら全部、風に持っていかれる。それほどの強風だ。ホタテやカキなど、海の幸をその場で焼く釜石漁協や鵜住居の人たち。この強風だけど、大丈夫かな。心配。。。


うちも、他の心配をしていられないね。鍋のガスが風に負けないように工夫しなくちゃ。屋根が無いから、直射日光も当たるもんね。団子の予備はどこに置こうか。ポップも風に負けないように貼って、のぼりも飛ばないようにしっかり貼って・・・大変だぁ!


いよいよお客さんが入り、あっという間に満席になった。夕方の開場、17時からの開演とあって、お腹を満たそうとするお客さんで飲食ブースはいっぱいになった。
暑いうちはかき氷に行列ができ、日が落ちて風が冷たくなってからは、うちのまめぶ汁にも行列ができるようになった。外での商売っていうのは、難しいねぇ。


そして神楽が始まった。 「いらっしゃいませー」 の声掛けができなくなったので、私も時間をみて神楽鑑賞へ。
あー、素晴らしい。何て素晴らしいんだ。黙ってじーっと舞台を見つめているだけで、涙が浮かんでくる。体の芯から震えるような、そんな感動を覚えた。もう、文字で表現することができない感覚。これが、本当の 「感動」 っていうんだろうな。
どうして今まで機会があったのに、観なかったんだろう。もっと早く知っておかなかったことを後悔した。それほど、素晴らしい。それぞれの舞に意味があり、それを全身で表すその姿は、本当に美しい。舞台の上に、神。それが早池峰神楽なのだ、ということを実感した。真剣に観ないとバチが当たる、そう思った。
当日の神楽については、こちらへ。






朝から晩まで立ちっ放し、動きっ放しなんて、何十年ぶりだろうか。夜にはもう、足が上がらなくなっていた。うちのチームの中では、私が最高齢だからなぁ。。。

今夜、私たち4人は、このイベントに参加しているスタッフの方のご自宅に泊めてもらう。今日の打ち上げをしているお店で合流し、晩ご飯。その後、タクシーで、その方のご自宅へ。有難いなぁ。家主様が 「うち、何もないからさぁ。途中でコンビニに寄って、必要なものを買ってきてね」 とおっしゃるので、その通りにした。
タクシーでコンビニに乗り付けるなんて初めてだから、面白くて写真を撮ってしまった。はははっ!
シャワーを借りて、お布団を借りて、4人で 「おやすみなさーい」 。
明日は風が無いといいなぁ。