浅草寺 四万六千日 「ほおずき市」


今日は誕生日。ということは、浅草寺ほおずき市。今年も四万六千日の功徳日に、浅草へ。まずはお参りと雷除のお札、ね。


「江戸の昔、落雷のあった農家で 「赤とうもろこし」 を吊るしていた農家だけが無事であったことから、文化年間(1804〜18)以後に 「雷除(かみなりよけ)」 として赤とうもろこしが売られるようになりました。ところが明治初年に不作が原因で赤とうもろこしの出店ができなかったことから、人々の要望により 「四万六千日」 のご縁日に 「雷除」 のお札が浅草寺から授与されるようになり、今日に至っています。」


ほおずき市は毎年、9日と10日の二日間。曜日は関係ない。今年は10日の、しかも夕方に来たため、もう殆ど売れてしまったお店もたくさん。
年々増えるシルバーなカメラ撮影集団も、被写体が見付からずウロウロ。私はイイ鉢が見付からずウロウロ。


それでも呼び込みの声、鮮やかな色、粋な売り子さんたち、イイなぁ。


こちらのお店は、周りが片付けに入っている中でも、まだまだ売るぞ!とばかりに鉢を並べていた。


そうそう、ほおずき市の楽しみのひとつが、お店ごとに工夫されたディスプレイ。足元に隙間なく鉢を並べるお店あり、こちらみたいに見やすく、簾なんかを使って涼しげな演出をしたり、天井からいっぱい吊るしてみたり。


ほおずきの鉢を買うと付いてくるのが、ガラスの江戸風鈴
絵柄が数種類あり、好きなものを選ぶことができる。今日は鉢をふたつ買ったのだが、風鈴がもう2種類しか残っていないということで、花火の絵柄にしてもらった。なかなかステキ!


風鈴の音は余韻が長い南部鉄器がいちばんだと思っているが、江戸風鈴のチリチリという短い音も可愛らしくてイイね。ガラスは見た目が涼しげだもんね。江戸っ子にはやっぱり、江戸風鈴の方が似合う。


ほおずきを手に提げて向かったのは、浅草寺の先、雷5656会館よりも更に先にある、友人の和食屋さん。
今日は岩手の酒蔵の方がいらして、いろんな銘柄のお酒を飲みながらおいしいお料理を頂く集いが開催される日。今月はちょうど私の誕生日にあたるということでお誘いいただき、友人と一緒に喜んで参加。
オバマ大統領が来日した時に飲んだお酒もあるんだって。普段は殆ど口に出来ない、特別なお酒も持ってきたとか。ふっふっふ、楽しみー!


先付。左から、ひよこ豆のお豆腐、ウニのムース、夏野菜の海老出汁ゼリー寄せ。
左から順番にひと口ずついただく。美味しい、美味しい、美味しい!コレ、写真の撮り方が下手っぴだった。ゼリー寄せが、とっても鮮やかな色でキレイだったのに、暗く写っちゃったんだよねぇ。残念。
ウニのムースは、ワサビをちょっと足していただくと、美味しさ倍増!夏はイイわぁ。


岩手の姫たけのこと、甘酢漬けの野菜。初めて食べたカボッコリー、美味しかったぁ。奥の涼しげな瓶は、夏季限定の日本酒。甘口だけど、夏らしく切れ味すっきり!


姫たけのこには、思い出がある。お義姉さんの実家が農家なので、あちらのじぃちゃんからうちの実家に送られてくる野菜たちの中に、いつも姫たけのこの瓶詰めが入っていた。大きな瓶に、縦長にびっしり詰められた姫たけのこ。柔らかくて美味しかったなぁ。。。


手前の焼き魚はサワラ、ウニソースのせ。奥は、丸茄子の白味噌グラタン。美味しい、としか書けないのが申し訳ないぐらい美味しかったぁ。丸茄子のグラタンには海老やくるみ、松の実などいろんな具材が入っていて、使われている岩手産のバジルがホント、香りが良くって。最後は器も食べられるんだよね。和食屋さんのグラタンは、工夫がいっぱい!


奥に見える冷酒器の中身は、辛口のお酒。今日は甘口のお酒が多かったので、特別に辛口をキープ。


生キクラゲと冬瓜の柚子胡椒あん。
目の前に出てきた瞬間、味噌がけかと思ったら、生キクラゲだった。柚子胡椒と冬瓜、合うねぇ。体に優しい味がするよ。


ここまでで、かなりの種類の日本酒をいただいた。お酒ってそれぞれの好みだからねぇ。今日のイベント参加者は20人ぐらいだけど、その中でもあっちがイイとかこっちがイイとか、ワイワイ賑やか。楽しいねぇ。


待ってました!の、手打ち蕎麦。このお店に来たら、やっぱり最後は店主の手打ち蕎麦ね。今日のそば粉は藪川産だとか。
あー、美味しい…ズルズル。あー、美味しい…ズルズル。うーん、ズルズル。うーん、ズルズル。ズルズル、ズルズル。あー、美味しかったぁ!ごちそうさま。
と、いつもこんな感じ。美味しい!と言った次からはもう、噛み締めて言葉少なになり、だんだん心の中で美味い、美味い!言いながら食べ続ける。


マンゴーとメロン、下には南高梅のソース。あ、南高梅は岩手産だとか。梅=酸っぱい!と思い込んでいる私だけど、これは美味しいデザートだったぁ。


たくさんの日本酒と美味しいお料理をいただいて、友人とのおしゃべりは笑いっぱなし。いろんなプレゼントやお花、メールやFAXでのメッセージもいただいて、ステキな誕生日だった。一年に一度の、感謝の日。