ふむふむ、ほぉ〜!


ココは森の奥、じゃなくて六本木。今日の 「ふむふむ、ほぉ〜!」 は 『動きのカガク展』 。場所は前回の単位展と同じ、東京ミッドタウンガーデン、21_21 DESIGN SIGHT。


いやぁ、とにかく今日も暑い!少しでも涼しいうちに、と早い時間に来てみたが、暑いものは暑い!
ガーデンは花も緑もぐんぐん伸びていて、手入れがされた直後のためか、緑の濃い香りが満ちている。本当にここは六本木!?ってな写真が撮りたくて、アガパンサス越しに21_21を撮ってみた。うん、暑そう!



本当にイイ天気で、この空色のためなら暑さも仕方ないね、と思える。汗だくだけど。
緑も空も、この建物にはよく似合う。


さてさて、早い時間に来たのはいいが、高校生ぐらいの団体さんが入っているらしく、ロビーもフロアー入口もワイワイガヤガヤ、人がいっぱい!敢えて平日に来たんだが、と思ったが帰るところだったらしく、その後は他に5組ぐらいしか居なくて、ゆっくりのんびり。平日午前中、イイねぇ。



作品 『ロスト #13』 。これ、面白かったぁ。ライトを積んだ電車がレールを走るのだが、レールの脇には生活の中で身近にあるものたちが並んでいる。電車が通ると、そのものたちの影が壁に大きく映るのだ。
暗い部屋で観るので、どんなものが置いてあるのかは、映し出される映像で初めて知る。小さい方の写真、左に大きく映っているビルのようなものは、実はザル。大きな写真の街頭に見えるのはまち針だろうか。ブックエンドがレインボーブリッジみたいに映ったのには驚いた。楽しい!!!



作品 『124のdcモーター、コットンボール、53×53×53センチのダンボール箱』 。ホール内でも、ひときわ目立つ、ダンボールの塔。中に入って見上げると、内部は大きな写真のようになっている。
モーターには小さなボールが付いていて、揺れながら音を立てる。柄の長さが長かったり短かったり、それが一斉に音を立てているのだから、中に立つといろんな音が主張してきて面白い。全体を聞いたり、ひとつの音を中心に聞いたり、楽しみ方も様々。


作品 『統治の丘』 。
今日、ここに来たのは、これが目当て。楽しみにしていたのに、作品には 「調整中」 の案内板。えーっ!ディズニーランドに行って 「本日、点検のためスペースマウンテンは休止です」 と言われた時の気分だ。ガッカリ。


それぞれの棒の先に円すいが付いているのが分かるだろうか。真ん中の台の上に立つと、白い円すいたちが一斉に自分の方に向くらしい。次に腕を伸ばして好きな方向を指差すと、円すいたちはそちらの方向に向くとか。そのうち、円すいたちは反抗し、言うことを聞かなくなるらしい。


あー、統治して、反抗されてみたかったぁ。。。残念すぎて、テンションが下がる。しかもコレ、大きな展示ホールのいちばん入口側にある体験型展示。ガッカリすぎるっしょ。他にも数点、体験型で調整中のものがあった。動きがテーマだからトラブルは考えられるとしても、こんなに複数が調整中というのは、いかがなものだろうか。




作品 『プロジェクト・モーション/サイクル』 。結構、大掛かりな作品。
手前の台のレバーを回すと、正面のボールたちが動き出す。レバーは小さい写真のようにボールとロープで繋がっているのだが、真っ直ぐ繋がっているわけではなく編み込まれているので、回したり前後に動かしたりすると、思ってもいなかった動きを見せる。
不思議だなぁ。
面白いなぁ。



作品 『アトムズ』 。これ、面白かったぁ。子供の頃、こういう玩具、あったね。パイプみたいなものの先にカゴみたいな受けが付いていて、そこに軽い球を入れて息を吹き込むと球が浮き上がる、という簡単な構造の玩具。それをプログラミングしていろんな動きをもたせたものがコレだそうだ。
大きな写真の方の球はピンポン玉よりも小さい球だが、小さい写真に写っている球は両手でないと持てないぐらいの大きさの球。それが斜めに浮くのだから、面白いねぇ。



作品 『ISSEY MIYAKE A-POC INSIDE』 。これは、0655やピタゴラなど佐藤雅彦さんモノが好きで観ている人にとっては、見覚えがあるね。バイオロジカルモーション!


難しいことはよく分からないが、脳は他人の動きを、こんな風に点やその集合で捉えているんだねぇ。
それを使った、三宅一生さんのブランドプロモーションビデオがコレ。観ていて飽きない。

これらの他にも、体験型の楽しめる展示や見ていて夢中になってしまうような展示が並ぶ。土日や夏休み期間だと、体験もなかなか順番がまわって来ないだろうなぁ。
開催は9月27日まで。期間中にもう一度、来ようっと。