夏休みならぬ秋休み…帰省3日目




今日は、沿岸の宮古まで。今年まだ、お墓参りに行っていないことを気にしていたお母さんのリクエスト。おじいちゃんやおばあちゃんはもう亡くなっているが、お母さんの義妹がひとり、家を守っている。その叔母ちゃん、10月に右手首を骨折し、手術をしたばかり。その様子も気になっていた。
盛岡から宮古へは国道106号を2時間強の山越えドライブ。日帰りのため、7時ぐらいに出発。昨日に続いての長時間運転に、少し腰が痛い。が、今日の山越えも標高が高いところは紅葉していた。重なる山々、色付く山々、目に楽しいドライブだ。


順調に走り、宮古に到着。久しぶりなので、市内の復興具合が気になるお母さんは、お墓参りの前にあっちの道を通ってみて、こっちの道を通ってみて、と次々とリクエスト。盛土されたり、整備されたり、そのまま何も変わらなかったり、場所によって様々。改めて、被害の大きさを思う。
気になっていたお墓参りを終え、叔母ちゃんのところに向かった。


この線路は震災以降、汽車が走っていない。


叔母ちゃんは右手を手術したために何かと不自由な生活をしているようで、 「それでもここまで指が動くようになったよ」 と見せてくれた。骨折直後は、指が腫れて野球のグローブのようだったそうだ。
いつも遊びに行くとあれやこれやと準備をしてくれる叔母ちゃんには、事前に電話で 「何も準備しなくていいからね」 と言ってあった。宮古に到着してから出前をお願いした 『蛇の目寿司』 の上ちらし。いつもはお店でいただくが、今日は叔母ちゃんちで。この具の下にも魚介、その下にやっとご飯なんだよねぇ。すごいボリューム!



叔母ちゃんちに両親をおいて、ひとり車で出掛けた私。目指すは2軒のパン屋さん。
ひとつ目は 『相馬屋』 。帰省初日に、内陸のスーパーマーケットで買ったあの、相馬屋のあんぱんだ。宮古のお土産は、新鮮な魚介類と相馬屋のあんぱんだよねぇ、ってことで必ず買うことになっている。
そしてもうひとつは 『西野屋』 。お兄ちゃんと私の通っていた高校では、お昼休みに毎日、西野屋さんのパン販売があった。人気パンは売り切れることが多く、4時間目の授業が終わるとパンのワゴンまで全力疾走!どうしても食べたい日は、教室のドアにいちばん近い後ろの席のコに頼むこともあった。1年生の時は教室が4階にあるため、2階の3年生の方が断然有利。販売ワゴンは1階だからね。毎日のパン争いは熾烈なのだ。
そんな我が校の卒業生で知らない人は居ないというパンが、西野屋のフルーツパン。大きなメロンパンの中に、クリームと甘く煮たりんごスライスが入っている。ボリュームと美味しさで、高校生に大人気のパンだ。昨夜、たまたまお兄ちゃんとその話になって、 「フルーツパンがあったら買ってきて」 と言われていた。久しぶりに手にしたフルーツパン、こんなに大きかったっけ!?ってほど、大きく感じた。食べ盛りの頃は、ペロッと食べていたのにねぇ。


無事に帰宅し、お兄ちゃんに 「買ってきたよ!フルーツパン」 と渡すと、 「おっ、これこれ!」 とひとつ食べて 「ボリュームあるなぁ」 だって。やっぱり、ね。残ったフルーツパンは明日、同じ高校出身の同僚に持っていってあげるそうだ。ふっふっふ。