落語立川流特別公演 談志まつり 2015 〜よみうりホール〜

もう一年経つのか。早いなぁ。今年も談志の命日とその翌日に、談志まつり。前回は3日間だったが、今回は2日間で3公演。直弟子による落語に、真打昇進が決まった5人の披露口上。立川流の充実ぶりがうかがえる。


本日の昼が3公演目。志の輔談春と続いたトリだが、最終公演の今日は志らく。できれば全公演に参加したいなぁ、というのは毎年の感想。ホント、全部聴きたい!

本日の演目。
一、目薬 立川平林
一、幽女買い 立川談慶
一、ぞろぞろ 談笑
一、干物箱 土橋亭里う馬
  〜お仲入り〜
一、志らら・らく里改メ志ら玉・らく朝 真打昇進披露口上
一、お化け長屋 立川ぜん馬
一、文七元結 立川志らく


談志追悼の会なので、まくらは当然のことながら、談志との思い出話になる。これが、この会の楽しみのひとつと言っても良いだろう。


【平林】談志は、ホテルのアメニティを必ず持ち帰るため、自宅にはアメニティでいっぱいのスーパーの袋が、いくつもある。その中には外国のものも。ある日、肌が乾燥する、と外国のアメニティのなかのひとつを取り出した談志。スキンローションと書いてあると思って使ったそれは、実はシャンプーだった。腕から顔から、たっぷり塗った談志は、歩いて仕事場へ向かう。途中、すれ違う人が 「あれ、談志よね?」 とヒソヒソ。信号待ちで談志の顔をみたところ、顔がシャンプーのせいで、あり得ないほど真っ白に。その日の仕事でご一緒したのは、歌舞伎の方 (だったかなぁ) 。いつも白塗りを見ているので、談志のその顔も何とも思わず、スルーしてくれてホッとした。


【談慶】ある日、談志に 「タバコを買ってこい」 と言われた弟子の元レスラーは、師匠の吸っているタバコの銘柄が分からなかった。その場は返事をして他の弟子に聞けばいいのに、談志に向かって 「銘柄は?」 と聞いてしまった。すると談志、 「お前は俺が好きで弟子になったのに、俺が何を吸っているかもしらないのか!」 と怒鳴られ、慌てて買いに出掛けた。元レスラーは、それきり戻って来ていない。



【談笑】今回、5人の真打が誕生した。そのお祝いの会があり、ご祝儀を5つにするか、ひとつでいいのか迷ったが結局、5つ用意していった。それは、結婚式×5のようなもの。だが、帰りに手にしたお土産はひとつだけだった。


【里う馬】自分が弟子に入った時、談志はまだ31才だった。
その頃の談志といったら、それはもう…!!


【ぜん馬】食道ガンを宣告され、しかも7段階あるうちの4段階と言われた。ある日、夢の中で、お堂のような暗いところの先で、談志が手招きしているが、 「まだそっちには行けないよ」 と断った。


志らく】談志が生きていた頃の立川流といったら、絶対君主の元、あの国のような感じだった。が、談志が居なくなってからは、ライオンズクラブみたいになってしまった。


来年は、どんな噺と話が聴けるかなぁ。。。