年末年始休み2日目・・・最低気温-4℃、最高気温2℃


さぁ、岩手に向かうぞ!と気合を入れて家を出発。気合を入れすぎて、東京駅には新幹線の出発30分以上前に到着。あららぁ、と思って駅構内をぶらぶら。お土産はもう送ったし、朝ごはんは食べてきたし、荷物は重いし、ということで改札外にあるソファーに座った。車両位置を確認しようと切符を改めて見たところ、20分も勘違いしていた。出発まであと5分!!!
大混雑の中をすり抜けすり抜け、新幹線に駆け込み乗車。ふーっ、間に合った。
東京から埼玉の南を走りながら眺めた富士山、今日はくっきり。岩手山は見えるかな。楽しみ、楽しみ。



新幹線は全指定席。指定券を買っていない人が、車両と車両の間にたくさん立っている。トイレに行くにも、車内販売のワゴンが通る時にも人をかき分けないといけない。そして今回、いちばん端の席だった私は、3時間弱の間ずっと自動ドアが開いたり閉まったりを繰り返すのを目にしながらの乗車。はーっ、落ち着かない。
そんなイライラのまま盛岡駅に到着すると、岩手おもてなし隊の座敷わらしちゃんとかっぱっぱちゃんが 「おかえりなさーい!」 と元気に出迎えてくれた。図らずも泣きそうになった。嬉しい!


お腹も空いたし、お店も見たいし、ということで駅ビルをぶらぶら。年末も仕事をしているところ2箇所にお土産を送った。
秋から冬のお楽しみのお菓子といえばコレ!岩泉町は中松屋さんの 「深山栗しぼり」 。岩手のお菓子では、丸中さんの 「東雲」 と並んで、私のお気に入り上位に位置するお菓子だ。
ショーケースを眺めてニンマリしていたところ、お店の方に声を掛けられた。人気の新商品を紹介していただき、栗しぼりと一緒に実家の人数分お買い上げ。喜んでくれるかな。


JR東北本線に乗り、最寄り駅まで数駅。隣に座っていたのは、おばあちゃん。私がキャリーケースに付けているミニーちゃんが気になったらしい。
「あやぁ!めんこいねぇ、キティちゃん。どごだがさ行がねぇど買えねぇんでしょ?」 「そうですがねぇ。デズニーランドさ行がないど買えませんがねぇ」 「ハッハッハ!やっぱりそうだぁべね。もりょーがでは見えねぇもの。とっても良いよ!キティちゃん」 「この衣裳も、その時々で違うがら、わざわざその時に買いさ行ぐんですよ」 「はぁ、そうなぁの?とっても良いよ!キティちゃん」 。誉められたので、もうキティちゃんで良いね。

東北本線を降りると、雪はそれほどでもなく、歩道も日陰に少し白く残っているぐらいに見える。いつもならここで家に電話をし、車で迎えに来てもらうのだが、歩いたらたぶん20分程度。 「ガラガラを引きながらでも大丈夫でしょ。こっちに居るとなかなか歩かないし、健康のためにも歩いて向かってみよう!」 と思ったのが失敗だった。
駅の周りは建物が少なく、日が当たる。そりゃぁ、雪も溶けるってもんだ。駅から歩いて10分近く経ったぐらい、住宅街の歩道にはまだまだ雪が残っていた。ガラガラはガタガタ、足元はツルツル。戻るにも中途半端、ここまで来たら 「迎えに来てー!」 なんて電話をするのも、ねぇ。。。
キャリーケースが壊れるんじゃないかと思うぐらいガタガタ言わせながら40分、やっと家に着いた。お母さんは 「やったぁごどぉ!電話すればいいのに」 と何度もぐらい言っていた。そんなお母さんは、車の運転免許を持っていない。。。




犬にさんざん吠えられ、夕食に牡蠣鍋を食べ、じぃばぁ (両親) の部屋へ。滞在中、私はじぃばぁの部屋で過ごす。
おじいちゃん (父) は週2回のデイサービスに通い、おばあちゃん (母) は老人会に週1回通っている。おばあちゃんはいちばん若いらしく最初はためらっていたが、今は楽しく通っている。部屋の中には、じぃばぁの作品がいくつもあって、これがまた私の楽しみのひとつでもある。これはお正月用の飾り。俵の中はヤクルトの容器だって!小さい方は練り香水。かわいいねぇ。


こちらの作品は、お月見。
貝殻の中に、お月見の様子を表現しているそうだ。うさぎやお団子を紙粘土で作り、どんぐりにも顔をつけ、色を塗ったりお月様を貼ったり。不器用だと言いながらも、話すおばあちゃんの顔はニコニコだ。
この工作、年配の女性先生が準備してきてくれるそうだ。山へ行ってどんぐりや葉っぱなど材料を集め、百均で安い材料を仕入れ、なるべく身の回りにあるもので作るのだとか。楽しそう!


私が選んだ作品ナンバーワンはこれ!申年ということで 「見ざる・聞かざる・言わざる」 の三猿。
土台は、お弁当のプラ容器。金屏風は金色の折り紙を貼った厚紙を山折り谷折りして糊付け。お腹の金のヒラヒラは、組紐を切って先を開いた飾り。手前の梅飾りは、よくお赤飯や目出度い折りなどで見掛けるアレ。
紙粘土で猿を三匹も作るという、かなり時間が掛かった (と思われる) 大作だ。
そして、けっこう笑えた。


見ざる。


おばあちゃんの苦手な表情作りがないからか、すごくよく出来ている。かなり可愛らしい。
が、ちょっと頭がピンカラ兄弟の宮史郎っぽい。


聞かざる。


出たっ!苦手な表情作り。目の位置を少し下にしたり、少し離したりすると子供顔になって可愛くなるよ、とアドバイス。顔を書いたり作ったりするのがとにかく苦手らしい。
いやいや、リーゼントになっている頭の方がちょっと…じゃない?
ヤンキーおやじ猿だ、と三人で大笑い!


言わざる。


こちらは手を作るのが難しかったそうだ。そ、そうだろうね。かなり筋肉質というか、肉厚になっているもの。でも、頭は他の猿よりも猿っぽいね。真ん中が盛り上がっているのが笑えるポイントなのかなぁ。たこ八郎みたいだ、とまた大笑い。


目出度い置物なんだし、これだけみんなが笑えたら、結果オーライ!だよね。ガラガラ雪道疲れと笑い疲れで、ぐっすり眠れそうだ。


【オマケ】年の瀬の今日もテストだった受験生の上チビ。うちのわんこでも三猿!だって。