東京卒業


今日は、同じ島の同僚ちゃんの送別会。
もう何年の付き合いだろう。私より年上の同僚ちゃんは退職後、田舎に帰るそうだ。


あれは何年前だろう。もうン十年経つだろうか。山口県主催の 『東京卒業』 というタイトルの作文募集。応募作品の中から選ばれた作文たちが1冊の本になり、出版された。私の書いたものが初めて活字になった本だ。NHKの取材も受けたっけ。 「もっと文章が上手な人はたくさんいたが、あなたの書いたものは非常に簡潔で分かりやすかったから」 というのが取材に選ばれた理由だったなぁ。


あの時は私も、そう遠くないに未来に東京卒業を果たすことになると思っていた。作品応募のためにそう思うことにしたのか、本気でそう思っていたのか、今となっては思い出せない。
同僚ちゃんは今月、東京を卒業する。
私は未だに、留年中。