手作り生キャラメル

ガチャガチャ・ワイワイ・ギャハギャハとした賑やかでおしゃべりな人が苦手だ。
男女の別なく、静かな人が好きだ。が、決して"暗い人"ということではない。口数は少ないが必要な時はきちんと話してくれるし、会話も楽しくできる人ということだ。
そういう落ち着いた、静かな空気をもっている人が周りに何人か居る。職場の若い男の子(Kくん)も、その中のひとりだ。
Kくんは静かに黙々と仕事をする。周りが楽しい話題でギャハギャハ言っているときは、輪の中で静かに笑っている。雨ニモマケズ状態だ。"笑う"というより"微笑む"という言葉の方が合っている。話題を振られればきちんと返すが、自ら他の人の会話を割って入るようなことは絶対にしない。お育ちが良いのだろうか、常に『静』の空気が彼を包んでいる。色が白くおとなしいので弱々なのかと思いきや、空手をやっているという。時々、寝ぐせがピーンと立っていたりする。そんなギャップも彼の魅力なのだろう。

そんなKくんから先日、VDのお返しにと頂いたのが、これ。何と、Kくん手作りの"生キャラメル"。

奥様の手作りかと思いきや、Kくん本人が時間を掛けて作ったのだという。「ちゃんと手袋をして作りましたから大丈夫ですよ」と笑っていた。
手作りのラベルには「なるべくお早めにお召し上がりください」「黒い粒はバニラビーンズです」など、お店で売られている商品のようなコピーが書かれていて、それが可愛らしさを増していた。
とびきりの美味で、口の中ですぐにとろけてなくなってしまう正真正銘の生キャラメル。作る時も、すぐに溶けてしまうから大変だったそうだ。


お姉さま方に可愛がられる男の子というのは、そういう要素を持っていて、無意識のうちにそれが出てしまうんだなぁ、と再確認。