海士町(あまちょう) 「さざえカレー」と「ふくぎ茶」

先日、田舎の友達が泊まりに来た。うちを東京の「旅館」と呼ぶ彼女。泊めて欲しいときにはいつも「女将へ ●月●日に泊まりたいのですが、お部屋は空いていますか」というメールが来る。
その日の彼女は、仕事で島根県海士町(あまちょう)から戻ってきて東京に一泊、翌日田舎に帰るというコースだった。
彼女は海士町の魅力に感動して帰ってきて、たくさん話してくれた。


海士町島根県隠岐郡にある小さな島で、道路の幅も狭く、信号もひとつしかない島だそうだ。でも、島の周りの海はとても美しく、日本ではないようだ、と彼女は言っていた。
海士町では、他の島もそうであるように、人口の流出が激しかったそうだ。島で生まれた子供は、島を離れて行ってしまう。でも、島で生まれた人ではなく、島外の人が島の魅力にとりつかれて移住する I ターン人口が増えているそうだ。
島では子供たちがとても大切にされていて、島の人たちの子供たちに注ぐ愛情にはすごいものがあるそうだ。役場の職員は財政難の島を維持するために給料を大きく減らし、その給料は日本でいちばん安いらしい。それほど島を愛しているのだ。


海士町の子供たちは幸せだ、と彼女は何度も何度も言っていた。島を愛する人たちの情熱も、本当に頭が下がるほどだ、と。他に、こんな熱い島があるだろうか、とも。
地元の人も移住した人たちも活き活きしていて、元気になれる島だそうだ。
行けば必ず好きになるから絶対に行ってみて、と勧められた。


そんな興奮状態の彼女からもらった海士町土産がこの「さざえカレー」。パッケージのコピーは「島じゃ常識」。
更にパッケージにはこう書いてある。
『島の周りは「さざえ」だらけ。そこで、島ではカレーの具に「さざえ」を使います。島じゃ、みんなが食べているおいしい常識です。ぜひ一度お召し上がり下さい。さざえのツボにハマります』。
『サザエの肝をすり潰してつくった「サザエバター」で仕上げました。少々色は黒いですが、「コク」と「うま味」が出ています』。
ではさっそく、いただきまーす!


確かに、普通のレトルトカレーに比べると黒い。サザエはかなり入っているようだ。そのサザエから食べてみる。
お!本当のサザエだ!当たり前のことだが、サザエがしっかりサザエだ。この手の商品にありがちな、メイン食材が小さくて加工品っぽい感じが全くない。噛めば噛むほどサザエの味が広がる。すごいなぁ。
ルーは、サザエバターのパワーなのか、かなりコクが深い。辛さも強めで、好みの味。
レトルトカレーのイメージをぶち壊す美味しさだ。


島のハーブティー「ふくぎ茶」。煮だしタイプで「小柱だけの素材でスパイシーな飲み心地。ほんのりピンク色がとてもキレイ」だそうだ。
「ふくぎ」というのは海士町で採れる植物の名前。ひとつひとつ手作業で天日干ししているそうだ。
10分ほど煮だして暫く置くと、ピンク色になる。
このふくぎ茶、漢字では「福来茶」と書くようだ。
飲むと幸せになれるような気がする。

どちらのパッケージにも日本地図があり、海士町はココ!と島の場所が分かるようにマークされている。町を知って欲しいという想いが伝わる。
いつか、行ってみたいなぁ。


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