入院〜手術〜退院まで…手術後10日目

明日はやっと退院だーっ!ということで、お見舞い希望の方には 「退院後に会いましょう」 連絡をし、のんびりと日曜日を過ごした。
一応、ご参考になさって下さる方のために、うちの病院での開腹手術のスケジュールを記録しておくことにした。あくまでも快復が順調なケースで、個人差があるのでこの通りではないと思われるが。


【入院】
手術前日に入院。看護師から病棟説明や問診、手術前説明などを受ける。麻酔科ドクターからは麻酔の説明と診察を受ける。薬剤部の方から常用している薬の確認。手術や麻酔の承諾書を看護師に提出。
食事は夕食まで出る。今後、数日のあいだ入浴ができないため、夜に入浴有り。寝る前に浣腸。


【手術当日】
深夜0時以降は、食事も水分も一切取れない。朝一番で再び浣腸。朝の回診で点滴を入れる。
手術30分前にはトイレを済ませ、弾性ストッキングを履いて、手術に臨む。
術後、点滴はずっと続く。同時に、血栓を予防する注射がある。手術中に尿管を入れられているので、翌朝まではベッド上で安静。
絶飲食で、のどが渇いても、うがいしかできない。


【術後1日目】
点滴や血栓予防注射が続く。朝の採血有り。ガスが出れば飲水は解禁。看護師が体を拭いてくれる。
看護師と一緒に、病棟内を歩いてみる。OKであれば尿管が外れ、自分でトイレに行ったり、病棟内を自由に歩いたりできる。
歩けるようであれば、弾性ストッキングを脱いでもOK。


【術後2日目】
点滴は続く。硬膜外麻酔の中身が無くなっていれば、背中の管が外される。以後の痛み止めは、座薬か飲み薬を使う。
お昼から流動食スタート!看護師さんが洗髪してくれる。


【術後3日目】
午前中で点滴から解放!夜までには七分粥になる。痛みがあるときは引き続き座薬か飲み薬を使う。


【術後4〜6日目】
病院内を自由に歩くことが出来る。4日目には全粥、5日目からは普通食になる。4日目からはシャワー解禁!
ほとんど普通の生活になる。


【術後7日目】朝の採血有り。自分のベッド上で、ドクターが傷口のホチキス針を抜く(いわゆる抜糸)。


【術後8日目】昨日の針を抜いた跡のドクター確認。あとは自由人。


【術後9日目】晴れて退院!


…とまぁ、こんな感じだ。私の場合は術後のガスが上手く出せず苦労した。退院も、希望の曜日や迎えの都合もあり、術後11日目となった。くどいようだが、かなり個人差があるので参考程度にして欲しい。


ある程度、大人になると 「初めて」 という体験をすることが少くなる。今回、たくさんの初めてを経験して面白かった。病院内のマンウォッチングもそのひとつ。
入院している人には色んな人がいて面白い。重さに違いはあっても同じ 「病気」 というものを抱えているので、どこかに僅かな親近感がある。入院患者は手首にバーコードの付いた輪っかをはめられるのだが、それを付けている人を見るとつい、話しかけたくなる。これから入院する人は、同じように輪っかを付けている人を見たら、挨拶をすることをおススメする。
患者は大きな括りのチームだ。挨拶をすると自然と会話が生まれる。どの人も病を抱え、不安を抱え、誰かと話したいと思っているハズだ。怖そうに見える人でも、話してみると意外と楽しい人だったりする。


私は先週、ちょっとしたゴタゴタがあって禁煙を破ってしまったが、喫煙所で会う愛すべき喫煙仲間に気持ちを救われた。
肺に穴が開きながらも隠れてタバコを吸いにくるおじさん、ガンで車椅子でしか移動できなくても毎日やってくるおばさん、子供を家に残し入院しているシングルマザー、など等、みんなそれぞれの事情を抱えながらも、私の話を聞き、自分の話をし、病院のウラ話を教えてくれ、とても温かく仲間に入れてくれた。タバコがなくなったと言ったら、病室からタスポを持ってきてくれ、自販機の場所まで教えてくれたお兄ちゃんもいた。本当に感謝している。
明日の朝は、缶コーヒーで退院祝いしてやるからな!とおじさんたちが言ってくれた。看護師には 「態度の悪い患者」 と言われているその人たちは、心の温かい、人の良い大人ばかりだ。


さぁ、いまから退院のための荷造りをしようかな。たくさんの頂き物を詰めたら、キャリーが爆発しそうだ!
寝る前に、ゴタゴタで迷惑を掛けた看護師さんに手紙を書こう。。。


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