田舎での夏休み・・・5日目（最終日）

短い夏休みも今日で終わり。夕べは、ふたりのチビと3人で夜遅くまで大騒ぎだった。

夜、退屈だと言って折り紙を取り出してきたのは上のチビ。折り紙を三角に折り、それをまた三角に。何度か折って小さくなった折り紙にはさみを入れ、切り紙遊びを始めた。
それを見て、DSをピコピコやっていた下のチビも参加。ふたりでたくさん作り始めた。次々と作っては私のところに見せに来る。私の手元にどんどん溜まる切り紙をどうしようか、と思ったところでひらめいた！テーブルの透明ビニールクロスの下に挟んでみてはどうか。
入れてみると、これがまた模様がキレイに見えてイイ感じ。　「　『ギャラリー切り紙』　へ作品を提供してくださーい！」　と言うと、チビたちは　「はーい！」　と言って張り切って作りまくった。
そのうちテーブルをぐるりと囲むほどの切り紙が出来た。うーん、なかなかイイじゃん！一周分作ると、下のチビが　「ハートを4つ作って飾っても良い？」　と聞いてきた。OKを出すと、ハートを折り、それを合わせてクローバーを作った。やるじゃん、小学2年生！
朝、テーブルを見た兄夫婦とじぃばぁはビックリ！おばあちゃん（母）は喜んで、　「次にみんなが帰ってくるまで、このままにしておくね」　と言っていた。

うちのチビたちは、もっとチビの頃から、物作りが大好きだ。私たち大人は、いつもその姿を見て　「将来は手に職系の大人になるね」　と言っていたほどだ。プリンの容器やトイレットペーパーの芯、空き箱などを見付けると　「それ、捨てないでね！」　と言われたものだ。退屈になるとそれらを取り出し、はさみやのりを準備して、何かを作る。お絵描きも大好きだったが、それよりも物作りの方が楽しそうだった。
遊びに行った先でも、体験工房などがあるとすぐに　「やってみたい！」　と言う。このまま大人になってくれるといいなぁ。

そして今回、下のチビからもらったのがコレ。「怪獣？」　と聞いたところ　「イルカさんだよっ！」　と叱られた。お嫁さんのお母さん（＝おばあちゃん）が洋裁をやる方で、そのおばあちゃんに教えてもらって作っているそうだ。
このイルカちゃん、自分で縫ったのはいいが、玉結びを覚える前に勝手に縫い始めたらしく、糸の最初と終わりが止まっていない。当然、所々から綿が飛び出している。
うちのおばあちゃんに解れを直してもらい、やっとイルカちゃんも本来の姿になった。15センチぐらいあるから、リストレストとして使うのもアリかな。でも、もったいないなぁ。

台所に居るおばあちゃんに呼ばれた。　「昨日、産直で買ったブラックベリーだけど、果実酒にするなら作ってしまおうと思うんだけどどう？」　とのこと。
産直でブラックベリーを眺めていたところ丁度、これを作っている方が追加納品でいらしていて、ブラックベリー酒の作り方と分量を教えてくださった。3ヶ月ぐらい漬けるということなので、いま作っておけばお正月に帰省したときには飲み頃だ。
早速、おばあちゃんと近所のスーパーに行って、密閉ビンと氷砂糖を購入。実を洗って、教わった分量で2瓶作った。あとはじっと3ヶ月待つだけ。焼酎を入れた時点で既にキレイな色が出ていたが、もっともっと濃い色に出来上がるんだろうな。楽しみ！

そうこうしているうちにお昼近い時間になった。じぃばぁ、兄夫婦、チビたちと全員そろって近くのお寿司屋さんへ。お寿司屋さんといっても回転寿司だが、ここのお寿司はネタが新鮮で大きく、普通の回転寿司より値段は少し高めな気もするが、とても美味しい。みんなで賑やかに食事をして、家に戻った。

家に戻る途中、岩手山を見るとやっぱり頭に雲の帽子を被っている。今回の帰省でも殆どその頂上を見ることはできなかった。ガッカリ。岩手山は見えなかったが、うろこぐもでいっぱいの空がキレイだったので、家に着いてからカメラを取り出し、何枚か撮影。もう秋が来るなぁ、と思わせる空。
しかしホント、田舎は空が広い。宮澤賢治が愛した地、花巻に行くと、更にそう思う。盛岡方面から車で国道4号線を真直ぐ進むと花巻に着くのだが、車を運転していて花巻市に入ったところで、「うわー、広い！」　と声が出てしまう場所がある。少し高い位置から下るように走る道で、右にも左にも田んぼが広がり、とにかく空がグワーッ広がる風景が現れる。運転手じゃなかったら写真が撮れるのになぁ。。。

兄一家に盛岡駅まで車で送ってもらい、私は新幹線へ、兄一家はそのまま沿岸方面の家へ帰った。一気にみんな帰ってしまったので、じぃばぁはさぞかし寂しがっているだろう。
駅ビルのお土産市場を覗き、岩手っぽい手ぬぐいや一筆箋を購入。お土産屋さんの周りは、たくさんのお土産を手にした人たちでごった返していた。
さぁ、新幹線に乗ったんだから仕事モードに切り替えよう！と思って仕事関係の本を取り出し、車内販売でアイスコーヒーを買ったところ、キャンペーン中ということでピカチュウのカップに入ってきた。
これじゃぁ、飲み終わるまではチビたちとの夏休み思い出再生モードから抜け出せないじゃん！

久しぶりにチビたちとたっぷり遊んだ夏休み。一緒に生キャラメルを作ったり、プリクラを撮ったり、私の携帯の着メロで踊ったり、川の字で寝て何度もキックされたり、本当に楽しかったなぁ。
ママさんブロガーの、ネタが尽きない訳がよーく分かった。チビがいると、彼女たちの動きひとつひとつがネタになるし、面白い。
また冬も、たっぷりネタ提供してもらおうっと！