「藤稔(ふじみのり)」 のブドウ狩り

昨日、調布の親戚の家に遊びに行った。夏休みに行けなかったので、久々におじちゃんとおばちゃんの顔を見に行こう!と思い、お兄ちゃんから届いた美味しいぶどう藤稔と、お気に入りのカレーカシューと、その他モロモロの食料を抱えて向かった。


吉祥寺駅からおじちゃんの家に向かうバスに乗り、消防大学通りの突き当たり、北の台バス停あたりだっただろうか、少し先に、のぼりがヒラヒラしているのが見えた。ぶどう大好きな私の目に、まるで手招きするようにヒラヒラと風に揺れる 「ぶどう」 の文字。


おじちゃんの家に着いて挨拶をし、持ってきたぶどう藤稔を取り出したとき、さっきののぼりの話をした。「あー、ここから歩いて5分ぐらいのところに、ぶどう園があるのよ。ぶどう狩りが出来るのよ」 とおばちゃん。「えー、調布でぶどうが採れるの?行ってみたい!」 と私。
おじちゃんの家は商売をやっているので、お店をカラにすることはできない。残念ながらおばちゃんを留守番にして、おじちゃんとふたりでぶどう園へ行くことになった。やったー!!!



歩いて5分ちょっとで到着。そのぶどう園は、住宅街の中で不思議な空間を作っていた。
小雨が降ったり止んだりしていたが、ぶどう棚の下に入ると小雨を感じることが殆ど無いほど、天井がぶどうの葉で緑の屋根が続いていた。
ここは本当に東京なのか?と思ってしまう風景。


ぶどう園に入るとすぐ、おばちゃんが籠に入れた4種類のぶどうを持ってきて 「味見してみてね」 と言ってくれた。
左上の薄紫、真ん丸が 「ゴルビー」。
その隣の細長いのが 「マニキュアフィンガー」。
右下が 「巨峰」。
そして左下の大きいのが 「藤稔 (ふじみのり)」。
わーい!幸せー!!


木に生っている 「ゴルビー」 。とっても美人さんだ。
可愛らしくて美しい。
口に入れてチューっと吸って食べられないぶどうで、手で皮をむいてから口に放り込む。
手が掛かるのも、美人さんらしくていいじゃないか。


これは 「マニキュアフィンガー」 。女性が爪にマニキュアを塗った指に似ていることから付いた名前だそうだ。
全部がマニキュア部分の紫色のものもあるが、その名前により近いのは、この配色の方だ。目で見て楽しめるぶどうだ。
これもチューっと吸えないタイプ。皮ごと食べても大丈夫!種がしっかり入っている。


そして、これが私が大好きな「藤稔 (ふじみのり)」。何と美しいお姿!その黒い肌は、白い袋に覆われて大事に大事に育てられてきた。
ぶどう園のおじいちゃんが袋をベリベリッと破いて、その姿が目に入ったとき、思わず 「きれいー!」と大きな声を上げてしまったほどキレイだった。
張り切って大きい藤稔を3房チョキン!と切った。ぶどう狩りはグラム数で値段が決まるんだよなぁ。おじちゃん、ごめんねー!買ってくれてありがとう。


結局、お兄ちゃんの藤稔を持っていって、調布の藤稔をもらって帰った。
ちょうど良い大きさの比較物がなかったためにゴルフボールを置いてみたが普通、比較には対象物より少し小さめの物を置くものなのかなぁ。。
藤稔の魅力は、その果汁。チューっと吸って味わうのだが、その果汁の量は多く、実よりも皮を啜る方が美味しい!。
大事に食べないとなぁ。もう、うちの冷蔵庫は藤稔でいっぱいだー!!!