お母さんの宅配便

今年も母から宅配便が届いた。毎年そうなのだが、部屋が狭いのでかさばるコートを置いておくところがなく、暖かい季節には田舎に送って預かってもらっている。
この間、寒い日が続いたので、コートを送ってくれるようにお願いした。今日届いたコートは全部クリーニングに出されており、きれいになって戻ってきた。そのままでいいって言ったのに。ありがとう!


それと一緒にもうひと箱、みかん箱が届いた。開けて見ると、田舎の野菜や果物、食品などがぎっしり!いつもいつも有難いし、箱を開けるのが本当に楽しい。


岩手・花巻の金婚漬で有名な 「道奥」 で売っている漬物。金婚漬は瓜をくり抜いたところにニンジンや昆布巻きが入っていて、切った断面がキレイな漬物。今回、母が送ってくれたのは 「青なんばんみそっこ胡瓜」 と 「もろみ漬牛蒡(ごぼう)」 。
みそっこ胡瓜はピリ辛の味噌漬け胡瓜。白いご飯にぴったり!これは道奥さんがやっているレストラン金婚亭でも出されていて、食事をした人がよく買っていく。
もろみ漬牛蒡(ごぼう)は、ごぼうの漬物が大好きな私のために母が選んでくれたのだと思う。道奥さんではサラダ牛蒡という漬物もあり、これもまた美味しい。


そして、こちらは母の手作り。
左は 「がんづき」 、右は 「鶏ごぼうご飯」 。
いつもは、私が大好きなおふかし(甘い赤飯)を入れてくれるのだが、今回はたまたまもち米を切らしてしまったため、味付けご飯になったとのこと。鶏、ごぼう、こんにゃく、お揚げさん、ニンジン、竹の子が入っていて、しっかり味付けされている。美味しい!
実はあと1タッパー、この鶏ごぼうご飯が入っていた。どんだけ食べさせるんじゃ!と嬉しい悲鳴。おにぎりにして、冷凍しようかな。
そして、これもまた大好きな 「がんづき」 。訛っているので、本当の発音は 「がんづぎ」 。簡単に言うと、黒砂糖の蒸しパン、かな。田舎ではどこのお店でも売っている。
黒砂糖を使っているので、色はかなり黒っぽい。中には刻んだクルミを練りこみ、上には黒ゴマが掛かっているのが定番。今回の 「がんづき」 は何でこんなに見栄えが悪いかと言うと・・・うちの父が歯を治療中で、くるみを練りこむと硬くて食べ辛い、ということで、くるみを上に載せて作ったためだそうだ。練りこんだ方がキレイだし美味しいんだけど、それなら仕方ないな。くるみは山から採ってきて、親が夜な夜な割って実を取り出したもの。店で売っているくるみのように大きく形がある状態のくるみではないが、有難さがプラスされ、香ばしさもひとしおだ。
作る時のコツは、お酢を入れること。それも、大丈夫か?というほど、かなりの量。何効果があるのかは知らないが、そうやって作る。食べてもお酢の味は全くせず、甘い蒸しパンに出来上がるのが不思議だ。
お店で売っている 「がんづき」 は硬めで甘く出来ているものが多いが、家で作ったものは、ふわふわで素朴でほんのり甘くて、とっても美味しい。


今度、田舎に帰ったら、母に 「がんづき」 の作り方を教えてもらおう。
ネットで 「がんづき」 を検索すると、けっこう作り方も紹介されているが、私は母の分量と作り方で教えてもらうんだー!



株式会社 道奥   みそっこ胡瓜やもろみ漬ごぼう、金婚漬もショッピングページから買うことができます