お母さんの宅配便

さっき、「喉が渇いたなぁ」 と思ってキッチンの棚をガサゴソしていたら、ミックスキャロットジュースが出てきた。あ、お母さんから届いた缶ジュースだ。助かった!


ホワイトデーの14日、お母さんから宅配便が届いた。 「お父さんがVDのお返しに何がいいか悩んでるよー」 とメールを貰ったのはその1週間ぐらい前。 「お菓子は要らないから、産直で売ってる 『すっぽんぞうすい』 がいいな」 とリクエストしておいた。そして届いた田舎からの宅配便。

リクエストしたすっぽんぞうすい、実家近くの養鶏場の生卵、すっぽんスープ、黒豆、野菜ジュース、カレイの煮付け、結び昆布の煮付け、ドライソーセージ、酒ケーキ、私が大好きなおふかし(甘い赤飯)、野菜など等。ここに映らないほどの色んなものが送られてきた。
驚くのは生卵!普通、宅配便には入れないよねぇ。でも、養鶏場の卵でとても美味しい卵なのだ。お母さんは品物ひとつずつを新聞紙に包んで送ってくるのだが、生卵の新聞紙には 『なまたまご 取り扱い注意』 と書いてあった。それ、ダンボールの外側に書いてくれよー!中の荷物に書かれても・・・。思わず声を出して笑ってしまった。

カレイの煮付けは、お腹に卵がいっぱい入っていて、美味しかったぁ。やっぱ、この味はお母さんじゃないとダメね。お義姉さんがお兄ちゃんと結婚する時、お兄ちゃんに 「お母さんの料理で何がいちばん好き?」 と聞いたところ 「カレイの煮付け」 と答えたというのをお義姉さんが話してくれたことがあった。その時、お母さんは 「そうなの?あはは!」 と笑っていたが、本当に美味しいんだなぁ、これが。結び昆布の煮付けも同じく、お母さんの煮たのがいちばん美味しい! 「こんなにいっぱい?」 と思うほどの量だったが、3日ぐらいで食べ切ってしまった。
すっぽんぞうすいは2箱入っていた。ひとつの箱には、レトルトのすっぽんぞうすいが2個入っている。あれ?ひとつの箱の表に、何やらお母さんのコメントが。 「1個しか入ってないよ。じいさん・ばあさんでひとつ味見します」 だって。1箱だけ送ってくれても良かったのに、と可笑しくなった。そういえば、これはお兄ちゃんおススメの品で、いつも買ってくれるのはお兄ちゃんだ。両親は食べたことがなかったらしく、興味がわいたらしい。もー、だったらひと箱だけ送ってくれていいのにぃ。親の愛かぁ。有難いね。


こうやって時々、荷物を送るのをお母さんは楽しみにしている。 「生卵なんて東京でも売ってるし、野菜も売ってるから入れなくていいよ」 と言っても必ず入ってくる。今回の黒豆は、生ではなく既に煮たものだった。この時期、仕事が忙しい私のために、煮てから送ってくれたようだ。
親の愛に感謝、感謝!