十五夜の晩御飯

今日は十五夜お月さん。中秋の名月。東京の天気予報では今晩は雨が降ると言っていたので諦めていたが、仕事帰りに空を見上げたら、とってもキレイに輝く真ん丸お月様が出ていた。うーん、素敵!
有楽町駅で電車を乗り換えるため、地上のホームに上がった。ホームから銀座方面を見ると、イトシアとマロニエゲートの間の空に、満月が見える。都会らしい満月の風景もいいなぁ、と思いながら電車を待つ。


ふと周りを見ると、空を見上げているのは私だけ。何で?何で?気になってキョロキョロしてみたけど、やっぱり誰も見ていない。本を読んだり、携帯電話をいじったり。
「4番線で電車を待っているみなさーん!今日は中秋の名月ですよー!ほら、あんなにキレイな真ん丸がお空で光っていますよー!顔を上げましょーう!」 駅員さんからマイクを取り上げて、そう叫びたくなった。だって、あんなにキレイなのに気付いていないなんて、もったいないじゃん!うーん、こうなりゃ、誘導作戦だ。人は、誰かがある方向をじーっと見ていると、何を見ているのかが気になって視線の先を追うものだ。私がずーっと空を見ていたら、周りの人も気になるはずだ。イッシッシ。即実行!
結果は・・・失敗に終わる。何もない場所で空を見上げていたら 「あの人、何を見てるんだろう」 と思われるだろうが、目の前にイトシアや交通会館、その奥にマロニエゲートなどビルが並ぶ有楽町では、単にビルを眺めている人に見えたのだと思う。くぅー、悔しい。
そんなくだらないひとり芝居をしているうちにホームに電車が入ってきた。おとなしく負けを認めて電車に乗った。


駅ビルに寄ってから家に帰った。今日の晩御飯は決まっているから、さっそく作るとしますか!
三連休の京都旅行で買ってきた食材。左から油揚げ、よもぎ麩、万願寺唐辛子。どれも京都産だ。油揚げとよもぎ麩は自分で買ったもの、万願寺唐辛子は鉄子ちゃんが買ってくれたもの。

巨大なお揚げさんとよもぎ麩は、京都駅の伊勢丹地下にある食品売り場で買った。普通、観光客はお土産フロアーで生麩を買う。でも、ライブ友達のMちゃんと京都に行った時に、いいコトを教えてもらったんだー!実はMちゃん、お土産フロアーの更に下にある、いわゆる伊勢丹のスーパーで買い物をするそうだ。確かに、地元の調味料やお揚げさん、生麩など京都食材が色々と揃っていて、とても魅力的!しかも、お土産フロアーより安い!
万願寺唐辛子は、仁和寺に行った帰り、通り道にあったスーパーで鉄子ちゃんがいつの間にか仕入れていた。万願寺唐辛子が好きだ!と私が言っていたのを覚えていてくれたらしい。さっすがー、鉄子ちゃん!


私が日記を書き始めた頃、絶対に書かない三か条 (三ネタ?) を決めていた。その中のひとつが、 「自宅での食事写真を載せないこと」 。ま、すぐにルールは破られたけど、なるべくそうしているのは確かだ。それは何故か?うーん、書いてはいけない、ということではないんだけど、食は毎日必要なものなので、書くネタがなくなったときに、それに逃げてしまいそうだったから、かな。周りのモノたちに対してアンテナを張らなくなってしまいそうな、食に甘えてしまいそうな、食を逃げ場にしてしまいそうな、そんな気がしたので。備忘録として始めた日記だが、どれだけ自分がいろんなコトをして、いろんなモノを見て、感じたかを記録したい、という目的もあったから。あ、何だかんだと理由をつけても、まともなお料理を作れないことがいちばんの理由だったりして。エヘヘ。


じゃーん!そんな自分の中のタブーを久々に破った晩御飯がコレ!何と、さっきの京都の食材たちを網焼きしただけのシンプル且つ激ウマなお食事。

巨大なお揚げさんは半分の大きさにして網焼きしてから、ひと口大に切った。万願寺唐辛子は、せっかくなので大きいままゴロンと焼いてみた。あ、ちゃんと爆発防止に包丁でちょっと切れ目を入れてから焼いたよ。よもぎ麩はサクのまま網焼きし、火から下ろしてから切った。本当は切ってから焼いたほうがいいのかもしれないけど、面倒だからね。田楽味噌と柚子胡椒、ちょっぴりの粉山椒で頂いた。うーん最高!パリパリのお揚げさん、甘い甘い万願寺唐辛子、ふわふわの生麩、バンザーイ!
おにぎりは、博多仁志甲の地鶏めし。たまたま帰りの駅ビルで九州フェアをやっていて買うことができた。久々に食べたけど、やっぱり美味しいなぁ。

京都旅行の日記も書かないうちに、食材使ったよ日記を書いちゃった。早く、三日分の旅行日記、アップしないとねぇ。写真が多くて大変なのよねぇ。三連休もしちゃったから、仕事が山積みなのよねぇ。遊び疲れで、一日じゅう眠いのよねぇ。
十五夜お月さん、こんなダラダラな私にパワーをくださいませ。