今日の出来事

私が通勤で使う自宅最寄り駅からは、朝の通勤時間に何本かの始発電車が出る。乗りたい始発電車到着の15分ぐらい前からホームで列を作って待っていると、この駅終点の電車が入って来る。私たちが待っている側とは反対のドアを開けて乗客を降ろし、車両が空になったら私たち側のドアが開き、始発電車に変わるという仕組みだ。座って通勤したい人は早めにこの電車を待って、毎朝通勤している。


今朝のこと。いつものように電車が来る15分前に列に並んだ。場所はいつもの9号車。いつもと同じ顔ぶれが、同じドアの列を作っていた。

列に並んでから、ふと足元を見ると・・・あれれ?キティちゃんだよね?どうしてこんな所にいるの?
誰かが落としたのだろう。ちょっと顔の焦げた(ドーランを塗ったような?)キティちゃんの顔が落ちている。しかも、私の足のすぐ脇に。でも、このキティちゃんは私の物ではない。拾って駅員さんに届けたいけど、列を離れたら順番を取られてしまい、せっかく始発電車を待ったのに座れなくなってしまう。昨夜のライブで腰が痛いから、どうしても座りたい。うぅ・・・どうしたらいいんだ。見なかったことにして電車を待つことにしよう、と決めた。
よく 「都会の人は冷たい」 と言われるが、いやいや、そうでもない。最初に声を掛けてきたのは、いつも隣のドアの列に並ぶ年配の女性。ウォークマンで音楽を聴いている私の肩をトントンと叩き、 「キティちゃん、落としてますよ」 と言った。 「あー、これ私のじゃないですねぇ。すみません」 と答えると、 「あら、誰のかしらね」 と言いながらいつもの列に向かって歩いていった。やっぱり、この距離で落ちていたら、そう思うよね。でも、蹴り飛ばすわけにもいかないし。。。
その後、電車が来るまでの15分間で3人に声を掛けられた私。あー、日頃の行いが悪いのか、運がついてなかったのか、何もしていないのに 「すみません」 なんて言い、申し訳ない気持ちでいっぱいの朝だった。


無事に会社の最寄り駅に着き、いつも飲み物を買うセブンイレブンに寄った。今日の夜は飲みに行く予定だったので、店内にあるキャッシュディスペンサーでお金を下ろした。それからコーヒーを1本手にし、レジへ。いつもいるお兄ちゃんふたりが並んでいて、ふたり同時に 「どうぞ!」 と言ってくれた。 「うわっ、迷いますよー」 と言いながら、和やかにお会計。ここまでは。。。
お財布を開いたところ、下ろしたハズのお金が入っていない!お財布のどの部屋を見ても、もともと入っていたお札しかない!後ろにあるキャッシュディスペンサーを見ても、誰も居ないしお金の出口も閉じている。何?何が起こったの?
なかなかお金を出さずキョロキョロしている私に、レジのお兄ちゃんが 「どうしました?」 と聞いてきた。 「さっき、あそこの機械でお金を下ろしたんですけど・・・明細とカードはあるんですけどお金がないんです」 「(お兄ちゃん)???」 「(私)???」 。


時間が止まった私たち。で、先に口を開いたのは私。 「あのー、お金を下ろして取り忘れたら、どうなるんでしょうか」 「しばらく機械から音がして、それでもお金を取らなかったら蓋が閉まってお金が機械に戻るんですよ。あ、一度だけ、次の人がお金を持っていってしまったっていうことがありましたね。残高を見て、確認してみてはどうでしょう」 とお兄さん。きっと、ずっとピーピー音がしていたんだろうなぁ。ウォークマンで音楽を聴いていたら、警告音が聞こえなかったんだ。それにしても、隣の雑誌コーナーで立ち読みしてたおじさん、教えてくれたっていいじゃーん!ま、取り忘れた私がいちばん悪いんだけど。
もう一度、機械で残高を調べたら、下ろしたはずのお金が口座に戻っていた。良かったぁ。。。アホアホちゃんな私。


そんなスタートの一日。仕事は何とかこなし、定時であがった。新宿に移動し、今は会社を辞めた元同僚の先輩男子と、ちょっと早い忘年会 (という名目の飲み) をした。一緒に働いていた頃は週に何度も飲みに行った大好きな先輩。私の良き理解者だ。お互い忙しく、一緒に飲むのは8月以来だ。
待ち合わせは新宿のとあるビルの前。先輩の会社が手掛けたビルで、飲食店がいくつか入っている。以前のビルは知る人ぞ知る、いろんな人の熱い思いが詰まった、有名なビルだ。古いビルは改装され、やっと新しいビルに生まれ変わった。それに関してとやかく言う人は多いが、それでも懐かしさから立ち止まり、このビルを見上げる人は多い。


安い居酒屋で食って飲んで笑って3時間、 「もうお腹いっぱいだよー」 ということでお開きにするハズだったが、先輩に 「もう一軒、行くか?」 と言われ、同じビルに入っているワインバーに行った。雰囲気のあるお店で、すごく素敵だった。
赤ワインを飲むと頭痛が酷い私に合わせ、白のグラスワインをオーダー。そして一緒にオーダーした、先輩おススメのグリーンオリーブがメチャメチャ美味しかった!こんなにクリーミーで木の実っぽいオリーブを食べたのは初めてだ。先輩曰く 「今日は味が薄いというか浅いな」 とのことだったが、私には充分、衝撃的なオリーブの味だった。



店員さんと楽しくお話をしたり、別のフロアーを見せてもらったり、いろんな話をして笑ったり、楽しく過ごした。そして追加で私は白ワインのルエダを、先輩もちょっと柑橘系が強めの白ワインをお願いした。一緒にチーズの盛り合わせをオーダーしたとき、お店の方が 「苦手なものはありますか」 と聞いてきた。先輩が 「Lは青カビ系がダメだったよね?」 と言った。その通り!「じゃ、青カビ系は抜きで、適当にお願いします」 と言って出して頂いたのが、この盛り合わせ。いくつか食べてから撮った写真だからちょっとお皿の上が寂しいかな?チーズは上からミモレット、エポワス、パルミジャーノ・レッジャーノ。真ん中のエポワスが青カビ系の代わりに出してくれた、おススメのチーズだとか。ミモレットパルミジャーノも大好きだし、もちろん美味しかったのだが、驚いたのは真ん中のエポワス。
エポワスは、白カビを洗い流すウォッシュタイプのチーズで、塩水とブランデー(蒸留酒)を使って洗っているとか。中はトロトロで、外の硬い部分は、もの凄い独特の香りがする。羊か!?と思うほどの強い香りなのだが、牛なんだって。ビックリ!これがもう、美味しくって!あまりの美味しさに、先輩も大興奮だった。
小さい頃から20代後半までチーズが大嫌いだった私は、少しずつ練習して食べられるようになった。今日は本当に 「あー、チーズが食べられるようになって良かったぁ」 と思った。これは凄いチーズだわぁ。

何だかんだと楽しく飲んで、うちに帰ったのが1時半。楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまう。次に先輩と飲めるのは新年会かなぁ。。。ワインとチーズとオリーブ、ご馳走さまでした!




・・・今日の重量【前回比0kg、基準日比−3.4kg】 ← 大丈夫、大丈夫。