しいたけご飯

例えば、お財布の中に1万円札1枚と小銭しか入っていなかったとする。こうなると、私の中で戦いが始まる。この1万円を崩してしまうと、ダダダーッといつの間にかお金が減っていくことが分かっているので、何とかその1万円札を崩さないように。仕事帰りのスーパーで、お野菜を眺める。いま、お野菜は全体的に高め。 「キャベツを買おう」 と決めて行ったとしても、その値段がお財布の小銭以上だと買わない。キャベツがモヤシやキノコに化けてしまう。食材以外のコンビニで買えるものは、コンビニに行って電子マネーで買う。そうすれば小銭は減らないし、万券を崩すこともない。一体、私は何と戦っているんだか。完全にアホだ。


まぁ、そうこうしているうちに、どうしても万券を崩すしかない日はやって来るのだが、崩すときはもう、 「ここまで頑張ったから、崩してもいいよね?」 と自分に聞き、 「いいんじゃない?」 と自分で答え、泣く泣くレジのトレーに万券を置く。そして翌日には銀行に行き、万券を補充して、お財布の中の千円札はサクサクと使う。何なんだろうなぁ、これ。本当のアホだ。


昨日の夜は、その 「万券を崩すもんかっ!」 の限界に近い日だった。仕事帰り、駅ビルやスーパーに寄っていろいろと見たが、どうしても万券を崩すのが惜しいため、殆ど買い物をせずに帰ってきた。
お休みの今日、ご飯を作ろうと冷蔵庫を覗いたが、メインとなるような食材が無い!冷凍庫には、お弁当のおかずばかり。乾物コーナーを覗いたが、パスタは在庫切れだった。そこで以前、鉄子ちゃんからもらった都城の干ししいたけがたくさんあるのが目に入った。高野豆腐もあるし 「煮物にしようかなぁ」 と思ったけど、一緒に煮るような野菜がないし、しいたけと高野豆腐だけだと入院していたころの病人食みたいで嫌だなぁ。
そうだ!この干ししいたけで、しいたけご飯を作ろう!


炊き込みご飯は大好きだけど、かなりの勝負。2合や3合は、ひとり暮らしにとっては多い量。一品料理なら失敗しても 「マズかったなぁ」 で終わるが、ご飯は食べ続けないといけないからだ。それなら少量だけ炊けば?と思うけど、炊き込みご飯はたくさん作るから美味しいのだ(・・・と思い込んでいる)。ちゃんと分量を量って作れば?と思うけど、いつも目分量で作って何とかなっているので、わざわざネットでレシピを検索して量るのも面倒だ。
で結局、いつものように自分流で作ることに。


完成!大人のしいたけご飯。しいたけメシ。干ししいたけを甘辛く煮て混ぜご飯にしても美味しいけど、一緒に炊くしいたけご飯も良いね。
干ししいたけの戻し汁に醤油、酒、みりんを目分量で足し、お米の上に刻んだ干ししいたけと最近やたらハマっている生姜の千切りを載せて炊いただけ。在庫切れでにんじんが入れられなかったのが残念。でも、これはこれで、大人のサッパリ味で美味しい!生姜がしいたけの香りを邪魔するかなぁ、と思ったけど、しっかりとどちらの香りもする。
いいねぇ、子供には食べられない大人味。生しいたけよりも歯応えがあって、ダイエッターにはいいかも。

ひとり暮らしだからできる、こういう冒険料理は楽しい。もう少しお醤油多めが良かったかなぁ、などとひとり反省会。明日のお弁当も、このしいたけ生姜メシを持っていこうっと!ランチにはちょっと、あっさりすぎるかなぁ。




・・・今日の重量【前回比−0.2kg、基準日比−0.2kg】 ← ご飯はガツン!と来るんだよねぇ。。。