帰省3日目・・・ちょこっとドライブ


帰省3日目。
ものすごくイイ天気。田んぼの稲も、元気そうだ。朝から緑が見られるなんてホント、贅沢だなぁ。田舎にいる時は分らなかった贅沢。今日も緑に、元気な体に、当たり前のように過ごしている日々に感謝!


今朝のおかずの中に、鮭とふきの煮物があった。
小さい頃から鮭はいちばん身近なお魚で、いつも家にあって、冬はいろんなお宅から1匹まるまる頂いて、 「また今日のおかずも鮭ぇ!?」 なんて言っていたなぁ。でも大震災の後から、鮭を口にするとき必ず、田舎を思って切なくなるようになった。鮭は宮古に戻ってきてくれるのだろうか。
そして、ふきの煮物。お母さんが作る、甘さの強いふきの煮物。いつもの味。 「ちょっと、甘すぎじゃない?」 と言いながらも、その甘みがたまらない。ご飯がすすむわぁ。

今日、お父さんはデイサービスの日。お母さんと私だけだ。お母さんが 「宮古で運転してもらったから、今日は好きなところに行ってきていいよ」 と言ってくれた。遠野まで行きたいけど、ちょっと疲れているからどうしようかなぁ。

とりあえず静かな風景が見たかったので、遠野の手前、大好きな宮守のめがね橋まで行くことにした。お母さんはお留守番をすると言っていたが、 「乗っているだけだから、一緒に行こうよ」 と誘い、ふたりで出掛けることになった。
途中、いきなり車を止めて写真を撮る私に、呆れ顔のお母さん。それでも昨日までとは違い、のんびり楽しむことにした。
これは、花巻に向かう途中で撮った写真。麦畑かな?とても立派に育っていたよ。


この写真は、今日撮った写真の中でいちばんのお気に入り。花巻辺りで撮ったんだったかな?
ずっとこの、国道標識と青い空と緑の写真を撮りたいと思いながら走っていたのだが、なかなかイイ感じの場所がなくって。これを見た瞬間、いきなり車を脇に寄せたから、お母さんが飲み物を溢しそうになって 「どうしたの?事故??」 なんて言われ、笑ってしまった。そうだよねぇ、お母さんには興味が無いことなんだもんねぇ。お付き合いしてもらって、ごめんね。
でもおかげで、イイ写真が撮れたよ。車も殆ど走っていない道路で、気持ちよかったなぁ。


途中、東和の国道283号沿いにある、 「産直あおぞら」 に寄った。
この辺りは、たくさんの雑穀を作っている。産直内の雑穀コーナーも充実。お父さんは小さい頃、お米が食べられなくて嫌というほど雑穀を食べたということで、雑穀を入れたご飯を食べない。私は東京では必ず、何かしらの雑穀を混ぜたご飯を食べているんだけどねぇ。

田舎ではいつも、緑色のきな粉だった。東京では茶色のきな粉だもんね。青大豆のきな粉の方がお値段が高い。私は高級きな粉で育ったのねぇ。


産直あおぞらを出て、遠野方面へ。暫く走ると、見えた!めがね橋だぁ!うーん、いつ見てもイイなぁ。頭の中が宮沢賢治モードにスーッと切り替わる。たまらない瞬間。賢治に興味の無いお母さんも、 「あらぁ、これがめがね橋なのね」 と喜んでくれた。お母さんはめがね橋よりも道の駅の方に興味があるみたい。ま、いいか。

以前はなかった、このベンチ。どうやらここに座って写真を撮ると、めがね橋と一緒に撮れますよ、ということらしい。カップル用ね。


めがね橋の脇には、 「道の駅 みやもり」 がある。レストランや産直が一緒になった、大きな道の駅だ。もちろん、私が大好きな田舎の甘いお赤飯やがんづきも売っている。お母さんは、レジの地元のおばちゃんに、がんづきの上手な作り方を聞いていた。お母さんのかんづき、作るたびに仕上がりが違うもんねぇ。うふふ。ちゃんとコツを聞いてね!



お母さんが、他の人が作った甘いお赤飯を食べてみたい、とおにぎりをふたつ買ってくれた。このおにぎり、なんと漬け物が1枚、一緒に入っている。なんて親切なんだっ!
せっかくだから外で食べようよ、と誘い、めがね橋脇の広場へ。写真の左端にみえる三角屋根の小さい休憩所で、川とめがね橋を眺めながら、ふたりでおにぎりを頂いた。日差しは強いけど、風が通って気持ちが良い。 「うーん、美味しいねぇ」 「うちのお赤飯よりも少しご飯が硬めだねぇ」 「甘いお赤飯に、しょっぱい漬け物が付いているなんて最高だねぇ」 「高級レストランでの食事よりも贅沢かもね」 なんて言いながら、のんびり。



道の駅みやもりで私が買ったのは、地ビール
その名も 「めがねばし」 と 「遠野麦酒ズモナ」 。遠野はホップ生産がに日本一!車で走ると、道の脇に数メートルに育ったホップを見ることができる。そこの地ビールだもの、美味しいんだなぁ、これが。
左側のズモナは、特別な復興ラベル。ヴァイツェンとアルトの2種類の味を購入した。もうひとつ、ゴールデンピルスナーもあるはずなんだけど、今日は見当たらなかったから。残念!
私が買うのを見て、お母さんも 「私も家に」 なんて買っていた。あら、それは私の口にも入るのかい?


このまま行けば遠野まで行けるのだが、お父さんがデイサービスから帰ってくる時間に間に合わなくなるといけないので、ここから折り返して帰ることにした。気分転換には充分だもの、ね。お母さんも、大満足していた。

帰り道、お母さんのリクエストでまた、東和の産直あおぞらに寄った。私は、そば粉を購入。そばを打つわけじゃないけど、お湯に溶いて、ちょちょっと味付けをして飲むため。整体の先生に教えてもらったの。体にいいんだってよー!


帰り、宮沢賢治記念館の前を通った。私は何度も通っているのに、お母さんは一度も来たことがないという。えー!?そうだっけ?家族で来たときは、私に付き合うとみんなが飽きるから、って別行動にしたもんね。何年も前のことだから忘れてたよ。次回は、一緒に連れてきてあげるね。
「じゃぁさ、中に入らなくても敷地内にお店があるから、ちょっと寄ってみる?」 と記念館の駐車場まで行ってみた。それはただの口実で、展望台からのこの景色に会いたかったから。お母さんがお土産屋さんを眺めている間、私はここでのんびり。お母さんに可愛らしいお箸を買ってもらった。わーい、ありがとう!

お母さん、 「通り道なら、石鳥谷のお豆腐を買って帰りたいなぁ。寄ってくれる?」 とリクエスト。あー、美味しいお豆腐ね。暑いから、さっぱりしていてイイねぇ。そうしよう!ということで、石鳥谷の道の駅に寄った。

【webサイトより】道の駅 「石鳥谷」 南部杜氏の里は、酒箒 (杉玉) を飾ったシンボルタワーが目印で、酒蔵をイメージした建物が緑の木立を背に立ち並ぶ憩いの場です。施設は酒匠館 (物産センター、食堂、南部杜氏伝承館他) 杜氏の里パークゴルフ場、酒造り文化に関わる図書資料を所蔵している町立図書館など人と地域の交流により、文化や歴史、名所や特産品など、地域がもつ魅力を情報提供しています。


お酒大好きな私がしょっちゅう立ち寄る、お酒いっぱいのカッコいい道の駅。ここのお豆腐、本当に美味しいんだよねぇ。


やっと家に到着すると、縁側にお父さんが座っているではないかっ!
「いやぁ、お父さん!いつから待ってたの?」 「うーん、15分ぐらい前かなぁ。今日は送迎バスが早かったから」 「うわぁ、ゴメン!いっぱい寄り道して、のんびりしてたよー」
3人で暑い家に入り、窓を全開にして、冷たい麦茶を飲んで休憩。あー、お父さん、ごめんねぇ。



夕飯は、みさちゃん寿司へ。帰省すると、一度は必ず行くお店だ。回転寿司だけどテーブル席もあり、足が悪いお父さんでも座り易い。早めの時間に行ったので空いていて、ゆっくり食べることができた。
ここのお寿司は、新鮮で美味しい。お寿司は回っているが、オーダーすると作りたてを頂くこともできるのが魅力。写真の5点盛りからスタートし、お腹がパンクしそうなほど、食べまくった。ノンアルコールビールも飲んだ。
みんなで楽しく食べて、幸せ!

お休みも、明日まで。早いなぁ。