夏休み6日目 : 岩手〜東京

あーぁ、あーぁ、終わっちゃうよぉ、夏休み。大人になっても、子供のときと同じ気持ちだ。夏休みが終わるのは、残念で寂しい。朝から気持ちが沈みがち。朝、またもや遅めに起きて台所に行くと、朝から気合の入ったお母さんが台所に入っていた。 「気合が入っていて」 というのは、何でかというと・・・。



朝から揚げ物をしている音がしたから。覗いてみると、ナスの素揚げが!あー、これはみんなの大好物だね。素揚げしたナスを、甘辛いトロトロあんに絡めた、ナスのあんかけ。よく、ひき肉を使ったそぼろあんかけもあるが、我が家ではひき肉は使わない。ポイントはお母さんの作る、あんの甘さかな。甘辛具合が、丁度良い。この味で育っているんだから、丁度良いのは当たり前か。これが基準なんだもんね。
夕顔炒めと並んで、夏の我が家の人気おかずだ。今日でみんなが帰るから、朝から作ってくれたのね。嬉しい!さっそく、私も素揚げのお手伝い。いやぁ、台所って暑い!毎日のご飯、ありがとうね、おかあさん。


お母さん、その勢いでエビやさつまいも、うちで作ったピーマンなどの天ぷらも揚げ出し、朝から食卓はパワーいっぱい!カボチャの煮物、美味しかったぁ。私が作っても、この味にはならないもんなぁ。
次々とおかずが追加されるから、みんな 「おばあちゃん (お母さん) 、もう作らなくても充分だよ!」 と声を掛ける。 「だって、みんなでちゃんとご飯を食べるのは今日の朝までだもんね」 と言いながら作り続けるお母さん。明日からはお父さんとふたりに戻るから、この残りを毎日、食べることになるんだよね。
ホント、ありがとう。美味しかったぁ!

帰りの準備をしていると、時間はすぐに過ぎていく。今回は盛岡駅でお土産を買わないといけないので、早めに盛岡駅に行くことにした私。お兄ちゃんやチビたちは、私を最寄駅まで送ってから、車で大船渡へ帰ることになった。
いつもは朝からお母さんが私の荷物に入れるお赤飯やいろんなおかずを作ってくれるのだが、今年はものすごく暑くて持ち歩くと悪くなりそうだから、ナシにした。お母さんは 「涼しくなったら宅配便で送るから、連絡しなさいね」 と言っていた。はい、もちろん!



お兄ちゃんとチビたち、お母さんが車で最寄駅まで送ってくれ、駅でバイバイをした。
ホームで電車を待っていると、向かいのホームに電車が入ってきた。車両を見ると、ここも平泉!中尊寺金色堂がボディに。観光客が増えているらしいから、岩手も活気付くといいね。


ホーム前のこの画が大好きで、いつも電車を待っているときは、ここをジーッと眺めている。
水のある風景って、いいね。



川の左側は、ただただ田んぼが広がっている。
次にここに立つのは年末年始の雪の時期。
この田んぼもきっと、ただ真っ白に広がっている、そんな時期だね。


盛岡駅に到着し、いったん改札を出て、駅ビルのお土産フロアーへ。大き目のもの、重いものは、宅配便で会社へ。コチャコチャとした小さいものは、自分のキャリーケースへ。ふーっ、これだけでも汗だくね。今日は大移動日で、駅ももの凄い人の数だもんねぇ。どこもかしこも人、人、人!

東北新幹線用の改札を入ったフロアーに、ソファーが並んだ待合室がある。
ただ休むだけでもOKなのだが、その待合室の中には、岩手の地ビールを飲んだり、小岩井製品のお買い物ができるコーナーがある。そしてそこの人気はコレ。小岩井農場のミルクを使ったソフトクリーム!
これが私のいつものお楽しみ。荷物を置き、フラフラと汗だくのままカウンターへ行ってオーダー。普通のソフトクリームよりも黄色っぽい。濃いからねぇ。うーん、この濃さ!たまらん。小岩井農場まで行かなくても食べられるのは、有難いわぁ。


ソフトクリームを食べて気合を入れ、混雑している新幹線ホームへ。
足元を見ると、いつものはやて・やまびこMAX・やまびこのプレートのお隣に 「はやぶさ」 のプレートが追加されていた。あー、東京駅でも、帰省で到着した時の盛岡駅でも気付かなかったなぁ。そっかぁ、はやぶさかぁ。乗ってみたいなぁ。
あの、お気に入りCMが、頭の中で流れた。


盛岡駅を出て少し経つと、我が家のある町を通る。新幹線から家は見えないが、大き目の建物を目印に、 「あー、いま家を過ぎたなぁ」 と思う。そこを通り過ぎたら、東京へのモードに切り替わる。
そういえばさっき、ソフトクリームを買ったときに、ヘンなレシートがあったなぁ。そう思って、お財布の中のレシートを取り出してみた。

高橋幸造、青山淑子、藤原建一、小森林誠。
さっき、お財布の中でチラッと見えて気になったのは、個人名が並んでいたからだ。取り出してみると、大迫町の産直でお花を買ったときのレシートだった。そっかぁ、うふふ。
産直では、作った方のお名前をレシートに表示している。私が買ったトルコキキョウは高橋さんと青山さんの育てたお花だったのね。 「ハナ」 が、女性の名前のようで面白い。ご夫婦で何かに招待されたときのリストみたいに見えて来るよ。 「奥様はハナ様ですね」 みたいな。新幹線の中で、ひとりでニヤリな私。


無事に東京駅に到着。あー、やっぱり暑いねぇ。明日からはまた、お仕事だ。たっぷり充電したから、張り切って行こう!