補給、ありがとう!

発病から6日目、仕事を休んでから4日目。
ドクターの言うとおり、左目の症状MAXは昨日だったようで、今日は少し目が開くようになった。ガラス片が入っているような痛みも、小石ぐらいに弱まってきた。白目は相変わらず煮こごりみたいにブヨブヨしているけど、痛みが弱まってきただけでも助かる。
変わりに右目の赤みと白目ブヨブヨが進んできた。うーん、視界悪っ!両目とも涙が止まらないので、大き目のカット綿が手放せない。ハンカチもタオルも手ぬぐいもマメに洗うため、洗濯ばかりしている。


今日の昼間は、珍しい友達たちから続けてメールが届いたので、ちょっぴり楽しかった。あまり目を使ってはいけないと思いながらも、メールでヒマ潰しの相手をしてもらった。PCのモニターは字があまり見えないし、テレビは紳助祭りだし。
そして夜、隣駅に住む同じ島の同僚から電話。
「目の調子、どう?ねぇ、Lちゃんの部屋って何号室だっけ?」
「○○○号室だよ」
「いまさ、前にいるの。ドアノブに 『満』 のパンを掛けておくから食べてね」
「えーっ!うちの前に居るの?」
「うん、でも顔見られたくないだろうし、置いて帰るわ」
「うーん、そうだね。ちょうどコンビニに行こうかと思っていたんだけど、うつるといけないし・・・。ごめん!」



ドアノブに掛かった袋を見てみると、私が大好きなパン屋さんの、私がいちばん好きな豆パンを買ってきてくれた。わーい!わーい!ありがとう!!この他に、マンゴープリンも入っていた。顔を合わせてお礼が言えなくてゴメンね。
袋を部屋に置き、すぐにコンビニに飲み物と明日からの食料を仕入れに出かけた。眼帯を外し、メガネを掛け、人と目が合わないように下を向いてコンビニへ。
飲み物を手に持ち、お惣菜コーナーを眺めていると、隣にツカツカ歩いてきてピタッと止まる人が。ふっと顔を上げると、さっきパンを届けてくれた同僚が立っているではないか!


「うわっ、びっくりしたぁ!」
「大丈夫?どう?・・・あらー、しんどそうだねぇ」
「うん。でもね、腫れがだいぶ引いたよ。リンパが腫れてるから喉まで腫れて、声が出し辛いんだ。お店の照明が眩しくて・・・涙が止まらん!」
「あはは!再会が嬉しくて泣いてるんじゃないよね!?」
「うん、残念ながら・・・。目は、この通りだよ。あ、近付かないでね。この涙ハンカチに触ったら危険だから」
「あ、そうだね。とりあえず辛そうだから、ゆっくり休んでね」
そう言って、同僚は先に帰った。仕事帰りで疲れているだろうに、わざわざ来てくれてありがとうね!元気になったよ!