少しずつ快方・・・かな?

発病から7日目、仕事を休んでから5日目。
最初に発病した左目はピークを越えたらしく、瞼の腫れが引いてきて、目を開けて生活できるようになった。白目ゼリーも、少し治まってきた。両目とも真っ赤で涙が止まらないのは変わらず。治りかけだからか、やたら目頭が痒い。自然と手が目に行ってしまい、慌ててアルコール除菌シートで消毒する。これの繰り返しの一日だった。


目の方とは逆に、リンパの方は酷い。顔の腫れそのものは引いてきた気がするが、喉がくっつくのでは!?というほど、喉が腫れている。ゴックンするのも、声を出すのも辛い。しかも、左耳はお椀を被せたように、聞こえない。唾を飲んだり欠伸をしたりしても、お椀が外れない。もともと右耳の聴力が少し弱い私には、大事な左耳。こりゃぁ、キツイ!
そしてそして、ドクターに言われていた左目の 「角膜までやられているから、視力が落ちるよ」 。これがその通りになっている。ピークの頃は白目ゼリーが視界を邪魔しているのだと思っていたが、そうでもなさそうだ。右目を閉じて左目だけにすると、ノートパソコンの字は全く見えないし、携帯電話のメールの文字も読めない。視力が落ちる、というレベルじゃないっしょ!これ、治るのかなぁ。このまま視力が戻らなかったら、どうしよう。明日の診察で、ドクターにちゃんと聞いてみないと。


さてさて、何もしないまま5日目。少しよくなってきて眼帯を外したので、包丁を握ってみた。といってもお料理をするのではなく、お盆明けに田舎から送られてきたマスクメロンを切るため。冷蔵庫に入れっぱなしになっていたからだ。いつもより時間が掛かったけど、無事にカット。ちょうど出来頃で、美味しい!喉が痛いから、食べ易くてとっても有難かった。



そしてお昼。何を食べようかなぁ、と思っても、選ぶほど食材がない。
台所の保存食エリアで、大好きな土川そばを見付けた。そうだ、お蕎麦を茹でよう!自宅軟禁になってから、初のガス台使用だ。お料理もしていないからねぇ。
土川そばは、乾麺なのに生そばのような美味しさだ。しっかりとそば粉の味がして、本当に美味しい。いつもより慎重にお湯を沸かし、そばを茹でる。8分と書いてあるが、私はいつも7分で上げる。お鍋からザルに上げる時に距離感が掴めず少し溢したが、それでも無事に茹で上げ、食べることができた。うーん、やっぱり美味しい!


目を休める = 目を閉じる → いつの間にか寝てしまう → 慌てて起きる → 目を休める・・・と、そんな一日。このままだと、ぐうたら人間になってしまうなぁ。
そんなことを思っていた夜、調布のおじちゃんから携帯電話に着信。喉が腫れていてしゃべり辛いが、東京のお父さんからの電話。出ないわけにはいかない。
「もひもひぃ・・・」
「うふふ、どうしたぁ!元気か?」
「ううん、元気じゃないの。・・・ (延々と、はやり目の日々の話) 」
「そっかぁ。大変だったなぁ。明日、お見舞いのブドウが届くから」
「あははは!はやり目のこと、気付いてたのか。うふふ。でも、もうブドウの季節なの!?」
「そうだよぉ。Lがブドウ狩りに来ないうちに、終わっちゃったよ」
「えーっ!今年はブドウ狩りができないのか。残念」
「明日届くのを食べて、早く治しなさい」
「はーい、お見舞いありがとう!目がちゃんと治ってから、遊びに行くね」


調布のおじちゃんちの近くにはブドウ園があり、私の大好きなブドウ 「藤稔」 のブドウ狩りができる。毎年、楽しみにしているのに、今年は間に合わないようだ。私から連絡がないため、しびれを切らして送ってくれたらしい。ありがとう、おじちゃん!
しかし、お見舞いって・・・うふふ。


電話を切ってから、はっ!と気付いた。
実は、はやり目のことは、田舎のお母さんに話していない。心配性のお母さんに話そうものなら、そりゃぁもう、大騒ぎだからだ。お母さん自身、町の検診で再検査と言われて自分の体を心配していたし、数日前にはお義姉さんのお父さんが10時間の大手術をしたばかりだから、これ以上、心配ごとを増やさないようにしないと、と思って黙っていたのだ。お兄ちゃんには、チビたちにうつっていないか心配だったから話したけど、ね。
でも、おじちゃんに話したということは、おばちゃんに伝わる。おばちゃんがお母さんに電話をしたら、そこでバレる。
あー、やっちゃったかぁ。。。


あきらめてお母さんに電話をし、はやり目のことと、会社を休んでいることを話した。案の定、 「何でもっと早く言わないのー!」 と言われた。 「はやり目って、いま流行ってるの?」 とお母さん。そうじゃなくって・・・。
治りかけだということと、明日は病院に行く日だから大丈夫、と伝えた。白目がゼリー状だとか、角膜がやられているとかは、もちろん言っていない。できるだけ心配しないように、面白おかしく。 「明日、病院に行ってきたら、ちゃんと結果を教えてね」 と言って電話を切ってくれた。
はふーっ、通話20分で終わったなら、まだイイ方か。


さてさて、明日はドクターからどんな診断が下されることやら。