年末年始休み1日目・・・最低気温−2.8℃、最高気温1.1℃ 曇り・雪


今日からお休み。帰省の時はいつも朝早い新幹線を使うのだが、今回は10時56分発と、のんびり帰ることにした。これ、楽で良かったわぁ。当日の朝までパッキングしない私には、この方がいいのかも。まぁ、1週間という長い休みだからこそ、できるんだけどね。


東京駅に到着し、新幹線が入ってくるのを待っていた。ホームに入ってきたのは何と、新型車両の 「はやぶさ」 ではないか!思わず、ひとりだったのに 「あーっ!」 と声が出てしまった。きっと誰かと一緒だったら 「やったー、はやぶさだー!わーい!」 って叫んでいたね。
列のいちばん前にいた小学生の男の子がカメラを構え、私の心の中の叫びを声に出してくれて、思わず笑ってしまった。そして私もカメラを取り出し、目の前を滑るように通り過ぎた先頭車両をパチリ。うーん、色はイマイチだけど、やっぱりカッコいいわぁ。
車両の中はもちろんピカピカ。とてもゆったりと感じられ、前のシートとの感覚も広い。シートもきれいだし、頭の後ろのクッションは立体的で高さが調節でき、快適。トイレも嫌な薬品臭さがないし、車椅子でも入れるような広いタイプもあるよ。



盛岡駅に到着。程好く寒い。さぁ、東北本線に乗り換えようか、とも思ったが、ちょっと寄りたいところがあったので改札の外に出た。
そこにあったのは、この大きな看板。来年4月〜6月までのJR東日本 「いわてデスティネーションキャンペーン」 の告知看板だ。このキャンペーンは震災の前から決まっていたキャンペーンで、去年7月の東京駅での岩手イベントに行った時に、達増知事も力を入れていると話していた。
こんな時だけど、このキャンペーンが岩手にたくさんの人が来てくれるきっかけになるといいな。



盛岡での用事を済ませ、ゆっくりお茶をしてから東北本線に乗った。電車の中で見える夕日がとてもキレイで、 「電車を降りたらまず、写真を撮るぞ!」 と決めていた。
ところが、最寄駅に到着したところ、夕日は雲の陰に。それでも何とか1枚撮ってから小さな駅舎に入ったところ、キョロキョロしながら 「乗り遅れだぁのがねぇ・・・」 と呟いているお母さんがいた。
あー、お迎えをお願いしたのに、ゴメンね。


時刻は16時少し前。もう、お日さまは雲の陰に隠れたまま沈みかけていた。
ただいま!いつもの風景。
今日は風が無く、雪も少なくてイイね。昨日まではバリッと寒かったそうだけど、今日はそれほど寒さを感じないね。



テーブルの上にドドーン!と置かれていたのは、田舎菓子の 「がんづき」 。今日、作ったばかりとのこと。今回はゴマも乗っているし、ふわふわで、お母さんの自信作だって。
形は不細工だけどホント、前回のよりもふわふわしていて美味しいねー!
しかし、この量。凄いなぁ。


がんづきを切っている途中で、お母さんが 「ケーキがあるよ」 と言った。 「あー、食べるー!」 と言うと 「漬物も要るね」 とお母さん。ほら、やっぱり。
うちは昔から、ケーキやお菓子など甘いものを食べるときは一緒に、漬け物も出てきていた。甘いものを食べると、しょっぱいものが食べたくなるもんね。でも、それを他の人に言うと 「えー、それって変だよ」 と言われる。そうかなぁ、なかなかイイんだけど。ケーキと、たくあんや白菜漬けの組み合わせ。やってみれば、この良さが分かるのになぁ。



夕飯は外に食べに行かない?とお母さんに言われたけど、外が暗くて足が悪いお父さんには危ないし、私ももう動きたくない。 「あるものでいいから、うちで食べたい」 と言うと、 「じゃぁ、ナメタガレイの煮付けにしよう」 とお母さん。
ナメタガレイは、年末年始に食べる高級魚だ。あ、年末年始以外は安く買えるんだけどね。 「えー、お正月じゃないのに、何で?」 と聞くと、 「この間、お兄ちゃんが釣って、送ってくれたんだよ」 とのこと。あらら、凄いねぇ。
ナメタガレイの煮付け、かぼちゃの煮物、スパゲティサラダ、いくら、お母さんの大根の漬け物で、簡単な夕食。この 「簡単な」 っていうのがイイんだよねぇ。本当に美味しい!


ビールを飲んで、ご飯を食べて、お土産のお菓子を食べて、お風呂に入って、おやすみなさい。普通の夜だ。特別なことは、何も無い。あ、私がここに居ることが、お父さんとお母さんにとっては特別なこと、なのかもしれないな。
何も無いことが幸せに思えるね。
明日は寒くなるのかな。