年末年始休み4日目 大晦日・・・最低気温−4.7℃、最高気温4.1℃ 晴れ・雪・曇り


さてさて、今年も今日一日で終わり。
昨夜、私と夜遅くまでおしゃべりした上のチビは、いつまで経っても起きない。起こしても目を開け、また眠ってしまう。ごめんねぇ、私のせいだねぇ。ゆっくり寝かせておこう。
なかなか起きないので、ひとりで外に出てみた。雪は降っていない。薄曇りだけど、太陽の居場所がはっきり分かる。この写真を撮る少し前まで、朝焼けが見事だった。見惚れて写真を撮るのを忘れるぐらい。
北国の冬で、青い空は貴重。今日はきっと、一年間がんばった人たちへのご褒美の空だ。いつまで持つか分からないけれど、朝一番にキレイな朝焼けと青空が見られて嬉しい!さぁ、今日はどんな一日になるのかな。


朝ご飯を食べた後、みんなでお掃除や部屋の片付けをした。チビふたりは、学校の宿題。冬休みも宿題があるのかぁ。下のチビに質問された算数の問題は教えられたけど、上のお姉ちゃんの数学は・・・うまく誤魔化して逃亡!中学の時、数学は得意だったんだけどなぁ。関数って、あんなに難しかったっけ?

ちょっと勉強に飽きてきた下のチビを誘って、近所をお散歩。
さすがは小学生。寒くても、家の中にいるより外の方が楽しいと言う。元気で何より!おばバカとしては、嬉しいよ。
田んぼの間の道を、テクテク歩く。小さい頃は、この辺りをよくお散歩したよね。♪歩こう〜 歩こう〜 私は元気〜 って歌いながら。今は手を繋がなくても、ひとりでズンズン先を行っちゃうもんね。大きくなったなぁ。
そのうしろ姿に、おばバカは、しみじみ幸せを感じる。


誰も足を踏み入れていない雪の積もった場所は、子供にとっては最高の遊び場。子供同士だったら、倒れこんで全身の形を付けて遊んだり、雪だるまを作ったりするんだろうな。今朝は寒いから、雪玉を作りたくて握っても、サラサラと崩れてしまう。パウダースノーだ。もう少しお日さまが雪を溶かしてくれないと、雪合戦はできないねぇ。
私がブーツの足跡を付けてチビに見せると、 「イイこと考えた!」 とチビ。で、その作品がコレ!
横断歩道の端にある 『とまれ』 のマーク。手形はオマケだって。子供の考えることって、すごいなぁ。

今日の午後は近所の温泉に行って、一年の垢を落とすことに決まった。混むことは分かっているけど、それでもやっぱり一年の最後は、ゆっくりお風呂に入りたい。 「じゃぁ、14時頃に出発ね」 とお兄ちゃん。それまでは自由時間になった。チビたちは再び宿題、おばあちゃんはお洗濯と片付け、おじいちゃんは年賀状書き、お兄ちゃんは近所へ買い物、私は・・・ふたりのチビたちの間をウロウロ。私がいちばん、何もしていないグダグダだね。



宅配便のお兄さんが、荷物を持ってきてくれた。ひとつは親戚からのミカン2箱、もうひとつはコレ。調布のおじちゃんちから、キウィ。
東京でキウィ?と思うかもしれないが、三鷹や調布の辺りでは、キウィを作っている家がたくさんある。そういえば、私が大好きなぶどう、藤稔も作っているもんなぁ。右半分は普通の緑色のキウィ、左半分は実が黄色いキウィだった。この黄色いキウィ、緑よりも更に甘くて美味しい!酸味も弱く、本当に甘くて、いくらでも食べられる。
おじちゃん、おばちゃん、ありがとう!今年もいっぱいお世話になったから、東京に帰ったらご挨拶に行くね。深大寺のお参りもしないといけないもんね。


大船渡のお義姉さんの実家から頂いた、お醤油とお味噌の詰め合わせ。陸前高田の八木澤商店のものだ。高田でお醤油といえば八木澤商店。創業200年のこの醸造所は津波で全て流されて、従業員も亡くなった。だが、八木澤商店では従業員を解雇することをせず、事業を再開。その取り組みや姿勢は、いろんなメディアで話題になった。
箱に入っていた手書きの挨拶文には震災被害、全国から届いた励ましの言葉への感謝、事業再建への熱意が書かれていた。商品に貼られている赤いステッカーには、高田松原の一本松と 「がんばっぺし」 の文字。がんばっぺしね!


昨日、私が切った大根は、お母さんの手でこんな風に無事、お煮しめになった。
やっぱりお煮しめは、大きな鍋で、いっぱい作るのがいいね。いい塩梅に味が染みて、美味しそう!隠れて何度、つまみ食いをしたことか。大根の仕上がりも上々!
あー、日本酒が欲しくなるねぇ。あ、それは夜のお楽しみか。


軽くお昼ごはんを食べ、温泉に行くまでの間、少し時間があったので 「ねぇ、お散歩しない?」 とチビたちを誘った。上のチビには 「宿題がまだ終わらないから行かない」 と断られたが、下のチビは喜んでついて来た。うーん、やっぱり一緒に行動できるのは、小学生までなのかなぁ。

朝と同じように、私の前をズンズン進んで行くチビ。
自分も半分お金を出して買ったという新品のコンデジを持って、いろんな風景を撮りまくる。私のミニチュアみたいだ。ふたりで、あの風景もイイ、こっちもイイ、と言いながら競うように写真を撮った。こりゃぁ将来、ポラロイドカメラを譲ることになりそうだなぁ。
なかなかセンスもイイし、楽しみだねぇ。


チビが雪に顔を描いたので、 「まつ毛も必要だよ!」 と枯れ枝を飾った。 「あはは!やっぱりLちゃんは、まつ毛が命だねぇ」 とチビが笑う。笑いながら 「そうだ、今日の記念にしようよ!」 と言い、日付を書いたチビ。ふたりで手形を押して、年末記念の画が完成!うーん、さすがは 「将来は職人」 と言われているチビ。よく考えるわぁ。
またもや、おばバカは感心。


こちらは2作目。
「今度は、手形だけじゃなくて足形も付けようよ!」 と言われ、ホイホイ乗った私。
左がチビ、右が私。
足が小さい私は、もうすぐチビに追いつかれそうだ。靴のサイズは少ししか違わないんだもんねぇ。いつの間にっ!


雪の上に伸びた影を見て、チビが 「ねぇ、ふたりで並んで影を撮ろうよ!」 と誘ってきた。
撮影に夢中な私だったが、撮った写真を見てビックリ!
チビは、左手でピースサインをしているじゃん。なんて余裕なんだっ!右手でカメラ、左手でピースサイン。器用なヤツだなぁ。


チビ作、可愛い女の子。
口の部分は何と、チビのかかと部分。別の場所で雪を踏んで足形を取り、かかと部分だけを丁寧にすくって口の部分に置いていた。
ホント、器用だねぇ。


私作、アフロの男の子。
頭の部分は、手でペタペタやってみた。
それを見ていたチビが、 「雪で遊ぶのって、楽しいよねー」 と言ってくれた。うー、おばバカ、最高!の気分。


チビ作、うさぎ。
耳の部分は、チビの足形。
この耳、なかなか納得のいく角度にならず、何度も何度もチャレンジしていた。これがいちばん、満足したうさぎとのこと。
可愛いじゃん!


散歩を終えて家に戻ると、ひとつの荷物が届いていた。亡くなったお義姉さんの実家からの荷物だった。お義姉さんの実家は二戸で農家をしていて、季節ごとにお野菜やお米を送ってくれる。特にお盆や年末などは、孫たちに手作りのモノを食べさせたいと思うのだろう。
じぃじとばぁばが作ったお米、ジャガイモや玉ねぎやニンニクなどの野菜。私が大好きな南部板麩も、いっぱい!南部板麩は、二戸で作られたものがいちばん美味しい。そして、手作りのお豆腐。二戸のじぃじの家では、豆も作っているもんねぇ。
この手作りのお豆腐が、メチャメチャ美味しい!お店で売っているお豆腐よりも少し硬めのの田舎豆腐。うちのお父さんのお姉さんちでも自分の家でお豆腐を作っていて、すごく美味しいんだよねぇ。硬い田舎豆腐は、お煮しめにしても煮崩れしないし、そのまま冷奴で食べると豆の香りがいっぱいするし、湯豆腐でもしっかり形が残って食べ応えがあるし、とにかくどうやって食べても美味しいのだ。少しボサッとした食感が、たまらん!
じぃじが、崩れないようにリポDの箱に入れて送ってくれた四丁のお豆腐、どうやって頂こうかねぇ。ホント、楽しみ!



手作りといえば、お兄ちゃんが大船渡のおばあちゃんからもらってきた、手作りの干し柿。私も毎年、楽しみにしている干し柿だ。だって、大船渡のおばあちゃんの干し柿は、本当に美味しいんだもん。
ころんと小さめの干し柿は、硬すぎず柔らかすぎず、まとわり付くようなねっとり感ではなくサッパリとした食感だ。作るときのコツがあるんだろうなぁ。今度、大船渡のおばあちゃんに会ったら、作り方を聞いてみようっと!
実家に居ると、いろんなところから美味しいモノが届いて、楽しいね。有難い。


干し柿を食べた後、おばあちゃん、お兄ちゃん、チビふたりと一緒に、車で近くの温泉へ。おじいちゃんはデイサービスで温泉に入ったから、とお留守番。男風呂1名、女風呂4名のアンバランス集団でいざ、温泉!
一年の最後の日、温泉はとても混んでいた。今日はオールナイト営業をするというが、やっぱり早めにお風呂に入って、家でゆっくりしたいもんねぇ。待ち合わせ時間を決め、ゆっくりお湯に入った。気持ちよかったぁ!残念だったのは、露天風呂が工事中だったこと。おいおい、一年でいちばんの稼ぎ時に工事中って、どういうこと!?雪の中の露天風呂、気持ちイイのになぁ。ホント、残念!
お風呂上りにはお約束のコーヒー牛乳を飲み、おじいちゃんが待つ家に戻った。



今年、最後のお日さまも沈もうとしている。
雲も薄くなり、雪も降らず、山の淵を赤く染めながら沈む姿は、とても美しかった。
同じ太陽なのに、今日の夕陽はいつもと違って見えた。今年一年に起こった出来事の全てをその光に込め、遠くのどこかに持って行ってくれそうな、そんな風に見えた。
明日の朝は、背負った全てを置いてきた、新しい透明な光を放ってくれるだろう。



晦日の夕食は、カニやすき焼きなどが多い我が家。今年は私が準備した、ちゃんこ鍋にした。このちゃんこ鍋は、いつもランチにお邪魔する料亭の女将さんにお願いし、材料とお出汁を送っていただいて作った鍋。女将さんは、ちゃんと年末に届くよう準備してくださり、しかもお出汁は2リットルのペットボトル2本分も送ってくださった。このお出汁、本当に美味しいんだよねぇ。
ちょうどみんなでテーブルに付き、グラスを持って乾杯!としようとした時に、女将さんから携帯電話に着信。 「無事に作れた?」 という女将さんに 「うちの様子、見てた?ってぐらいのタイミングですよー」 と言って笑った。
味はもちろん、大好評!チビたちも、お出汁が美味しくて何度もおかわりした。最後を雑炊にするかうどんにするか相談しながら食べたが、結局はお腹がいっぱいで食べられなかった。雑炊大好きな下のチビなんて、 「お出汁、取っておいてね!明日、雑炊にしてたべるんだから」 と言っている。明日は雑炊じゃなくて、雑煮の日でしょ!うふふ。
女将さん、また来年もお世話になります!


ここからは、毎年恒例のダラダラ時間。チビたちは、 「今年も絶対、12時まで起きてるぞ!」 と気合が入る。NHK紅白歌合戦を観るのも、毎年恒例。いろんな裏番組があるが、やっぱり紅白を観ないと年を越せない、という我が家。おじいちゃんとおばあちゃんは自分たちの部屋でお布団に入りながら、お兄ちゃん家族と私は居間でこたつに入りながら、同じ紅白を観ている。好きな歌も違うからねぇ。

お兄ちゃんはお酒を飲みながら、私はパソコンをやったりお菓子や飲み物を運んだりしながら、下のチビは工作をしながら、上のチビは宿題をやりながら、それぞれ自由に紅白を観る。
職人と呼ばれる下のチビは、おじいちゃんとおばあちゃんに年賀状を書かなかったから、とお正月のカードを手作りしていた。色画用紙を切ったり貼ったりしながら、細かい作業をしている。 「そんなことしてたら、疲れて眠くなっちゃうんじゃない?」 と言うと、 「楽しいから大丈夫だよ!」 だって。さすがっ、職人!
素敵なカードが出来上がったねぇ。


そんな下のチビが22時過ぎになって 「何か、歯がかゆい!下の奥歯が抜けるかも!」 と言い出した。どれどれ?と口の中を覗かせてもらうと、確かにグラグラしている。 「カウントダウンまで2時間あるから、もうちょっとガマンしなよ。3・2・1で抜こう!」 と言うと 「えーっ、それまでガマンできないかも」 と言う。 「新年に歯が抜けるって、イイことがありそうじゃん」 「でも、かゆくて仕方がないんだよー」 とチビ。
それから、歯をいじったり洗面所へ行ったりバタバタしていたがとうとう 「抜けた!」 と言って、ティッシュペーパーをかじりながら戻ってきて、歯を見せてくれた。虫歯が無いチビの歯は、とてもキレイだった。おめでとう!


外は雪。いよいよ紅白も大トリに近付く頃になると、みんなテレビの画面に釘付け。いつの間にか、チビふたりと3人で並んで座ってテレビを観ていた。
ちょうど3人とも足を伸ばして座っていたとき、並んだ足を見て思わず 「ねぇ、足の大きさ、あまり変わらないんじゃない?」 と言った。すると、上のチビが 「私ね、Lちゃんと1cmしか違わないよ」 と言った。 「えーっ!そうなの?そういえばさっき、ふたりのブーツを履いてみたら、履けたんだよ」 と私。 「じゃぁさ、ちょっと足を並べてみようよ」 と言われ、撮ったのがこの写真。左が下のチビ、真ん中が私、右が上のチビ。ひゃー、殆ど大きさが変わらないじゃん!ビックリ。ふたりとも、こんなに大きくなっていたんだねぇ。いやぁ、すごい発見!イイ年越しになったわ。


無事、みんなで12時を迎え、 「明けましておめでとうございます」 とご挨拶。お腹がいっぱいで年越しそばは食べなかったけど、こうやってみんな揃って新しい年を迎えられたことを、心から嬉しく思った。特に、今年は。
そして、ここまで頑張ったチビたちが 「眠いよー」 と言い出したので、寝ることにした。今日、私と同じ部屋に寝るのは、下のチビの番。お布団に入り、さっきまでテレビで観ていた 「0655・2355スペシャル」 の話になった。チビは、平日朝の0655を観ていなかったのが残念でならない様子。 「今年はちゃんと早起きをして、毎日0655を観るよ!」 と言っている。大丈夫かなぁ。うふふ。


朝には雪が止んで、初日の出が見られるといいなぁ。おやすみなさい。。。