休日らしい休日

今日は、5連勤明けの休日。横浜での落語会の日だ。この日のために、残業続きの毎日を乗り切ったんだもんね。横浜出身の元同僚を誘っての一日、楽しむぞー!
落語会は13時半からだから中華街でランチしてから行こう!ということで、関内駅で待ち合わせ。北海道にも沖縄にも一緒に旅行した友人。いつも体の心配をしてアドバイスをくれる、大好きな友人のひとりだ。お互い仕事が繁忙期なので、会うのは久し振り。元気そうで何より。久し振りー!と挨拶を交わすなり 「どうしたん?その声。今はそれが定番?酒やけ?」 と聞かれた。あー、もしかして声帯ポリープが成長しているのかなぁ。病院もサボっているもんね。久し振りに会う人には分かるのか・・・反省。



しっかりさんの友人のナビで中華街へテクテク向かいながら、近況報告。お互い、いろいろあるんだねぇ。まぁ、イイ大人だからね。
暫く歩いて、中華街に到着。 「一緒に来たのは何年前だっけ?このお店でお茶したよね」 「えー、覚えてないよ」 「ケーキ食べたじゃん!」 「あー、2階にトイレがあるお店?」 「そうそう。何でトイレで思い出すかなぁ」 なんて会話をしながらお店探し。
目あてのお店があったわけではないので、混み具合とメニューでお店を選んだ。入ったのは、フカひれのランチコースがあるお店。最初から最後までフカひれ尽くしで美味しかったぁ!写真がないのは・・・会話に夢中だったから。満腹満足!



関内ホールでの落語会は 「立川志らく×立川談笑」 の二人会。先月の調布、今回の関内、来月の大宮と三ヶ月連続で大好きなおふたりの落語が一度に聴けるなんて、贅沢だなぁ。
談笑さんの二席は、今まで何度も聴いた二席。それぞれに好きな場面があるので、自分が笑いの準備をしているのが分かる。来た!ってな感じで笑い声を上げる。そんな自分が可笑しい。
志らくさんの松竹梅、宴席の場面が面白かったなぁ。人情八百屋は、談志追悼の想いからかなぁ。たくさん笑える噺もいいけど、やっぱり人情噺はイイ!日頃の疲れと満腹と志らくさんの声の心地良さで途中、ウトウトしてしまった。なんて勿体ないことを。


この落語会には、田舎から高校の同級生がご主人と一緒に来ていた。宮古から東京まで落語を聴きに来るとは、すごいパワーだ。落語好きのご主人と結婚してから落語を聴くようになった彼女。一緒に聴いているうちに、落語にハマったらしい。私がやたら談笑!志らく!と言うのもご主人に伝わっていて、去年、地元で一緒にお酒を飲んだときも落語話がたくさんできて、本当に楽しかった。
今日は落語会のあとに岩手に帰るというというので、ゆっくり話をすることもできなかった。残念!次に来た時は、一緒に飲もうね。



さてさて、落語会を終えた私たち。 「どこか行きたいところある?お茶しようよ」 という友人に、 「せっかく馬車道まで来たから、十番館で 『ビスカウト』 を買いたい!」 と私。手土産で頂くビスカウトの美味しさに、いつか自分でも買いに行こう!とネットでお店を見ていたもん。友人も 「この近くだと思うけど、どこかなぁ」 と言っている。
キョロキョロしていると、近くのビルの先に赤いレンガの建物が見えた。 「ねぇ、あのビルじゃない?あんな建物だったと思うけど」 と言って、向かってみた。 「ビンゴー!」 と叫んだのは私。あー、本物だぁ!明治の西洋館を再現した建物は、開港時代を想わせる造り。ガス事業の創始者の旧跡に建てられたということで、お店のシンボルマークはガス灯だ。素敵!
店の入り口奥には、人影がたくさん見える。 「喫茶があるはずだけど、いっぱいかなぁ」 と言う私に 「ちょっと聞いてくるね」 と入っていく友人。しっかりさんは頼もしいなぁ、と思いながら待っていると 「入れそうだから、ここでお茶しようよ」 と友人が戻って来た。やったー!!


店内は、レトロ感いっぱい。お店の方も、男性は黒い三つ揃いのスーツ、女性はワンピース。清潔感が溢れている。観光客だらけの店内だが、白髪の品のあるおばあさんが本を読みながらひとりで紅茶をいただいている姿も。素敵だなぁ。
ケーキは、お店の方がプレートで持ってきてくれた中から選ぶことができる。うーん、どれも美味しそう!私が選んだのは定番のイチゴショート、友人はベリーソースのチョコケーキ。
ちょうど、コンデジでさっきまで撮った写真を見ていた時に、このプレートを持ってきてくれたお店の方。 「写真は、いいですか?」 と聞いてくださった。なんて親切なんだ!


トイレから戻って来た友人が 「ユニコーンのタイルとかって、可愛かったよ」 と言うので、ポケットにカメラを忍ばせてトイレへ。1階のトイレがいっぱいだったので、レトロ階段を上って2階のトイレへ。
階段を上りきったところで目に入った、トイレはこちら!の案内板。なんてキュート!友人が言っていたタイルは、これだね。絵も色も素敵。
 



お腹がいっぱいになったので、みなとみらいまで歩くことにした。歩きながら、古い建物や教会などで立ち止まる。横浜でのお散歩は、寄り道だらけだ。
MM周辺は新しい建物が増え、ランドマークタワーも、建った当時ほど高く感じない。それでもやっぱり見上げるタワー。と、友達が 「展望フロアーに行ったことある?」 と聞いてきた。友達は以前、展望フロアーの居心地がよく、何時間も居たことがあるという。時計を見ながら 「お天気もイイし時間もちょうどいいから、行ってみる?」 と言われ 「もちろん!」 と答えた。時間もちょうどいいって、どういうこと?


こういうことだった!
地上69階、273メートルからの眺めは素晴らしかった。まだ少し明るい時間に上がり、フロアーを一周。富士山も東京タワーもハッキリ見えるんだ!海側の景色も、街側の景色も遠くまで見えて気持ちが良かった。
陽が落ちる時間になると友人が 「今からはこっちだよ」 と富士山側の窓へ向かった。ついて行くと、この景色が待っていてくれた。本当はもっと、夕焼けが濃く広がっていたんだよね。富士山の稜線に沈む夕陽もキレイに見えたんだよなぁ。シルエットの富士山と真っ赤な夕陽、本当に美しかった。写真だと上手く写っていないくて残念。


夜の、よこはまコスモワールド
MMといえば、シンボルの大観覧車 「コスモクロック21」 。ここからだと小さく見えるね。
右下が真っ黒なのは、海だから。横浜らしい夜景。


街側の夜景。
海があり、街があり、多くの人が住む。横浜の人気って、そういうところにあるのかもしれないなぁ。


展望フロアーを降り、蕎麦屋さんでざるそばを啜り、桜木町駅から電車に乗って帰った。友人とは、途中の横浜駅で解散。 「繁忙期が終わったらまた、遊びに行こうね」 と言って別れた。またね。



これが、大好きな十番館のビスカウト。
文明開化な包装紙と紙袋も素敵!ビスカウトの袋に描かれているのは、十番館の印、ガス灯。喫茶のカップやコースター、ミルクポットにも描かれているガス灯。いいわぁ。
ビスカウトに挟まれたクリームはチョコ、レモン、ピーナツの3つの味。友人はチョコ、私はレモンがお気に入り。サクサクのビスケットも中のクリームも、口に入れると懐かしい味がする。このお菓子の美味しさは、そこにあるのかな。
思い出を語りながら食べたい、そんなお菓子。次の帰省土産は、ビスカウトにしようかな。