親子遠足!?

昨日の日記のタイトルは 「未知との遭遇・・・?」 。終わってみれば、 「親子遠足!?」 。さてさて、どんな一日だったのか。



昨日からの粘り強い雨の上がった午後、15時ぐらいに無事に押上駅に到着した。
地上に出てみるとハイ、どーん!東京スカイツリー
いつも遠くから見ているスカイツリー、近くで見るとやっぱり大きいねぇ。てっぺんの方はまだ霞んでいるけれど、さっきまで雨が降っていたことを思うと、上等!これだったら、天望デッキに上がっても何とか街を見られそうだ。



驚いたのは、人の多さ!平日、しかもさっきまで雨が降っていたので、これだけの人が来ているとは驚いた。
外の撮影スポット、ソラマチの中、テラス、どこに行っても人、人、人。お土産屋さんのレジなんて、ディズニーランドの乗り物待ちのように列ができている。これじゃ、お土産も買えないわ。団体さんが多いようで、いろんな訛りの会話が飛び交っている。そうねぇ、旅行だとお天気なんて関係ないもんね。まだまだ混雑は続きそうだ。


そのお土産屋さん、オフィシャルショップでは、いろんなスカイツリーグッズを売っている。お酒だってこんな、ステキな瓶に入っている。飲んだ後も飾ることができるのがウリらしい。



こちらはダロワイヨスカイツリー菓子。このショップのイイところは、お酒もお菓子も、たくさんの有名店がオリジナル商品を提供しているところ。観光スポットで買うお土産というのは味に不安があるものだけど、美味しいもの、ということが分かったうえで買えるというのは有難いわ。


資生堂パーラーのお菓子は、缶のデザインがとてもステキだった。色は青と白の資生堂パーラー色で、真ん中にアルファベットの東京スカイツリースカイツリーの形が作られている。
いやぁ、イイ!欲しい!でも、レジにはもの凄い行列。これじゃぁ、待ち合わせの時間に間に合うかどうか。。。諦めるしかないか。それならせめて、と写真を撮った。カメラを向けていると、関西弁のおばちゃんに 「何コレ?有名なの?」 と声を掛けられた。 「資生堂パーラーのお菓子なんですけど、缶のデザインが・・・」 と話している途中にもう、そのおばちゃんは隣のおばちゃんに 「ねぇ、これ有名らしいわ!」 と話していた。あのー、そうじゃなくて・・・むぐぐ。


団体さん用フロアーの壁面には、巨大パネル!ここで団体さんは、集合写真を撮るようだ。ふたつの絵柄があり、いま撮っている団体さんは、空からスカイツリーを見ているような背景。もうひとつの絵柄は、隅田川の桜とスカイツリーの全景だね。そう、ひとつのパネルでふたつの集合写真を撮れるようになっているのだ。何て効率の良いスタイル!考えたモンだ。

このフロアーでは、スカイツリーの足元、トラス構造を建物窓から見ることができる。詳しくはコチラで。


この後、ソラマチをウロウロしたが、お店よりも人を見ているようで、ぐったり。
ちょっと早いけど、チケットの引き換えをする場所に行ってみるか、と個人用フロアーの4Fへ。外のスカイアリーナに出てみると、そこはスカイツリーの足元。うーん、圧巻!いまからあそこに上るのか。テンション上がるわぁ!


女将さんに電話をしてみると 「いま、家を出ようと思っていたのよ」 と女将さん。 「人がいっぱいで会えないかも。着いたら電話ちょうだいね」 とお願いした。 「で、本当に息子さんが来るの?」 と聞いてみると 「そうよ、私は送り迎えの運転手よ」 だって。さぁ、いよいよ17才男子高校生の登場だぞ。


しばらくして、電話が鳴った。うわっ、息子さん、Yくんの携帯番号だ。電話をしながらキョロキョロしているYくんを発見。相変わらずヒョロデッカイなぁ。 「久し振り!雨、上がって良かったね」 と挨拶をして、一緒にチケット引き換えの列へ。親子遠足の始まり、はじまりー。


「もうすぐテストなのに、こんなところに来て大丈夫なの?」 「本当に女将さんじゃなくてYくんが来たのね。うふふ」 「今日は、部活ナイの?」 すっかり保護者だ。 「女将の方が良かったですか?」 と聞いてきたYくん。 「ううん、そんなことないよ。せっかく初スカイツリーなのに、Yくんこそいいのかぁ?」 と言いながら笑った。 「毎日、うちから見てますからねぇ、上ってみたかったんですよ」 だって。そっかぁ。 「周りの友達に、上ったコはいるの?」 「ひとりは初日の大雨に、もうひとりは明後日、上るらしいです」 「じゃぁ、ちゃんと景色を眺められるのは、Yくんが最初じゃん!」 「あ、そうですね!」 そんな会話をしながら窓口でチケットを引き換えた。
そのままエレベーターに案内され、いざ、地上350mの天望デッキへ!高速エレベーターで50秒で到着するそうで、動き出した瞬間から、ドア上に現在の高さがもの凄いスピードで表示された。Yくんはエレベーターに乗る前から到着して降りるまでを、ずっとiPhoneで動画撮影していた。背が高くて周りより頭ひとつ出ているから、こういう時にイイねぇ。



天望デッキに到着してエレベーターのドアが開いた瞬間、乗っていた人たちから 「うわぁ、すごい!」 という声が上がった。もちろん、私も思わず 「うーん!!!」 と言った。
大きなガラス窓、その先に広がる東京。何だ、こりゃー!素晴らしい!まだ遠くは霞んでいるものの、そこには東京がドーンと広がっていた。大きな東京を全部、見渡すことができる。あの大きなビルも、あの大きな街も、小さくすぐそこに見える。 「あれ?浅草と錦糸町って、こんなに近いんだっけ?」 「東京タワーって、あんなに小さかった?」 「六本木と月島って、こんなに近いんだっけ?」 なんだか距離感がおかしくなる。


隅田川と桜橋。すぐそこに、Yくんのお家があるんだよね。 「どう、分かる?」 「いやぁ、あの辺だっていうのは分かりますけど、上からだと細かい道が見えないですからねぇ。うーん、おばあちゃんにのろしを上げてもらいますか」 「あはは!女将さんに 『家の屋上から手を振って』 って連絡してみようか」 なんて言いながら、浅草を眺めた。
いやぁホント、東京ってすごい街だなぁ。大きいビルがたくさんあって、小さい家もたくさんあって、そこにたくさんの人が住んでいて。YくんがiPhoneで地図を表示してくれたので、いろんな街を眺めて楽しむことができた。ありがとうね!


天望デッキにはカフェもある。Yくんが 「何か買ってきましょうか。何がいいですか」 と聞いてくれたので 「じゃぁ、アイスコーヒーで」 と言うと、ひとりで列に並びに行ってくれた。そうそう、同僚たちとYくんと行くという話しで盛り上がったときに 「高校生って、コーヒーとか飲むのかな」 という話になった。 「そうだねぇ、大人なら 『コーヒーでも飲む?』 ってなるけど、高校生だと何て言うんだろうね」 なんて。
そして、高校生はカップ入りのソフトクリームとアイスコーヒーを手に戻って来た。そう来たかぁ。カワイイなぁ、高校生。

いま居る天望デッキは地上350m。その更に上には、地上450mの天望回廊がある。スカイツリーの最高到達点は、そこにある。上るためにはココでチケットを買う必要があるのだが、そのためにはまた20分、列に並ばないといけない。 「20分待つらしいけど、せっかくだから上る?」 とYくんに聞くと 「そうですね。20分ならすぐですよ」 と言ってくれたので、列に並んだ。
ふと、Yくんの肘に大きなかさ蓋を見付けた。 「どうしたの、それ?派手にやったっぽいけど」 「あー、体育祭の棒倒しでやっちゃったんですよ」 「えー、かなり本気の棒倒しだね。男子校だっけ?」 「はい、背中とか傷だらけで酷かったんですよ」 と携帯画像を見せてくれた。うわっ、ケンカの跡みたい。若いって、凄いなぁ。男子校の棒倒し、面白そう!


チケット購入の順番が来た。何の気なしに 「大人ふたりです」 と言ってお金を出し、お釣りを待っているところで、Yくんが言った。 「オレ一応、高校生なんですよね」 「あっ、大人じゃないんだ!」 。大人だと1000円、高校生だと800円なのか。
その会話を聞いていた窓口のお姉さん、 「では、おひとり様を 『ちゅうにん』 に変更しますね」 と言って200円を返金してくれた。その 「ちゅうにん」 という音が面白く、 「 『ちゅうにん』 だったんだー」 と言いながらふたりで笑った。



天望回廊はカタツムリの殻のように、ぐるりと渦を巻いている。
さっきまでの天望デッキよりも100m高いだけなのだが、更に遠くまで見渡せるような気がした。地上のビルや車は更に小さくなり、東京湾も広がって見えた。うーん、やっぱり上って良かったわ。


ちょうど、回廊部分に当たるこの通路は、幅も狭く、天井も低い。ちょうど、外を眺める目線にガラスの枠があり、爪先立ちでないとよく見えない。 「Yくん、私の身長だと、窓枠が邪魔だよ」 と言うと、Yくんはひざを曲げて小さくなり、窓の外を眺め 「うわっ、本当だ」 だって。


回廊を進んで行くと、人がたくさん集まって柱を撮影していた。何だろう、と思って見てみると・・・
「最高到達点 451.2m/634m」 の表示。スカイツリーで上れる、いちばん高い位置に到着した、という印だ。ほほー、確かにイイ眺めだね。


ここでYくんがひと言。 「ここが東京でいちばんデッカイ場所ということは、オレは今、東京でいちばんデッカイんですよね」 。なるほどねぇ。


「ちょっと、柱の脇に立ってみて」 「何でですか?」 「まぁ、いいから」 。
ほら、今この瞬間、東京でいちばんデッカイ男の後姿。うふふ。周りの人たちより頭ふたつ分ぐらい、出てるもんね。


戻って来たYくんが 「何だったんですか?」 と聞くので 「ほら、東京でいちばんデッカイ男の写真」 と言って写真を見せた。 「あはは、本当だ!」 とYくん。後で、女将さんに見せて自慢しようね。


天望回廊からエレベーターに乗り、フロア340へ。

そうそう、エレベーターの中の装飾も楽しみのひとつなんだよね。これは鳳凰のデザイン。お見事!


そしてこれは、ガラス床。耐熱強化ガラスの上に乗り、真下を覗くことができる。スカイツリーの鉄骨美をお楽しみください、って言われても・・・怖くて私は断念!Yくんはジャンプしちゃうほど平気。うへぇ、見ているこちらの方が怖いわ。やめてくれー!


「充分、見たね」 「降りるの、もったいないなぁ」 なんて言いながら、天望回廊から降りた。
「曇りだったけど、あんなに見えたから良かったねぇ」 と外のアリーナに出て見ると、何と眩しいぐらいの夕陽がっ!なぬぅ、キラキラの夕陽じゃないかぁ!と思った瞬間、隣のYくんが 「うわぁ、何で夕陽を待てなかったんだぁ!うわぁ、失敗したぁ!」 と残念そうに声をあげた。あははは!そうねぇ。


降りよう、と決めてから数分しか経っていないのに、空は青空、オレンジ色の夕陽はキラキラ。ホント、残念だったねぇ。ま、次にきた時のお楽しみ、っていうことで、ね。


ここで女将さんに電話をして、車で迎えに来てもらうことにした。到着を待っている間、時間潰しにソラマチをブラブラしてお店を眺めたり、歩きながらいろんな話をした。無事に女将さんと合流して、車に乗った。 「どうだった?」 と聞かれ、 「うん、凄かったよー」 と張り切って答えたのは私。あー、先にYくんの感想を聞けば良かった。。。
3人で中華料理屋さんに入り、美味しいお料理をたくさん食べた。私はビールだけど、高校生は烏龍茶ね。しかし、若者はよく食べるねぇ。気持ちがイイぐらい、ガッツリ食べる。体が細くても、そんなに入るもんなんだなぁ。見ているだけで、お腹がいっぱいになるわ。


私はそのまま帰って休めるけど、高校生は、これから塾に行くんだって。がんばれ、受験生!楽しい一日を、ありがとうね。合格したら、お祝いしようねー!