帰省二日目・・・お母さんの手術

昨夜遅く、お兄ちゃんが大船渡から帰ってきた。今日、一緒に手術の立会いに行くためだ。学校が始まったばかりで忙しい時期だからということで私が帰省したが、やはり気になったのだろう。ひとりだと不安だったから、良かった。
朝、上のチビは5時半に起き、お弁当を持って6時20分に家を出る。下のチビは6時に起き、7時10分に家を出る。お義姉さんはシフトによってマチマチ。みんな、早い!
ちなみに、いつも私が起きるのは6時過ぎ。家を出るのは7時50分。ひとり暮らしだから、朝ご飯を食べようが、シャワーを浴びようが、自分のことだけをやれば済む。家族と暮らすって、それだけでもイロイロあるんだなぁ。
お義姉さんのお弁当作りを手伝おうと5時に目覚まし時計をセットしたはずが、起きたら6時過ぎ。すでにお弁当は完成していて、チビたちは朝ご飯を終えていた。あー、やってしまった。。。


チビたち、お義姉さんが出掛け、家にはお兄ちゃんと私とおじいちゃん (お父さん) 。今日は洗面所のシンク交換のために工事屋さんが来るので、おじいちゃんはお留守番をすることになった。

手術は午後からのため、お兄ちゃんと少し早めに家を出て、ご飯を食べてから病院に行くことにした。
入ったお店は、ラーメン屋さん 「吉華」 。お兄ちゃんはここの坦々麺が好きで、辛いもの好きの私に食べさせたい、といつも言っていたんだよね。やっと食べることができるよ!
卵具合がイイねぇ。辛そうに見えるけど、それほどでもないかな。ラー油を足して食べたら、更に美味しくなった。 「これに、更にラー油!?」 というお兄ちゃん。 「お腹に余裕があれば、このスープにご飯を入れて食べたいよねぇ」 なんて言いながら食べた。美味しかった!


予定より早めに病院に着くと、お母さんは点滴中。 「緊張してる?」 と聞くと、 「うん、でも大丈夫」 と言っていたが、やはり顔は緊張していた。手術着に着替え、やっと空いた個室にベッドを移し、車椅子で手術室に向かった。
部屋で待つお兄ちゃん、食堂兼休憩室で待つ私。ふたりとも、いつの間にか居眠りをしていた。予定時間を少し過ぎた頃、手術を終えたお母さんが戻って来た。手術は部分麻酔なので、会話も出来る。
「麻酔の注射が痛かったぁ」 とお母さん。我慢強いお母さんが、本当に痛かった!と何度も言うぐらいだから、かなり痛かったのだろう。心臓のペースメーカーは、左の鎖骨の下辺りに入っている。今回の手術は、その電池交換ということだった。麻酔は、顔の輪郭に沿って、首に何度も針を注すらしいのだが、それが本当に痛かったそうだ。右側からやったので、左側は先に打った麻酔が効いているのか、少し痛みは弱かったらしい。



これが、取り出した心臓のペースメーカー。手のひらにすっぽり収まるほどの、小さな機械。これのおかげで、心臓が動いているんだね。この本体を外して仮のペースメーカーに繋ぎ、新しいペースメーカーに交換するらしいのだが、これを外した瞬間、息をするのが苦しくなったそうで、その時にお母さんは 「あー、これのおかげで生きているんだなぁ」 と思ったそうだ。
「電池交換」 と聞いていたので、電化製品のように小さなボタン電池のようなものが入っていて、パカッとそれを開け、電池の入れ替えをするのだと思い込んでいた私。このペースメーカーそのものが電池なんだね。簡単に考えていたよ。ま、本人もそう思っていたらしいけど。


ひっくり返してみると、上の方にあるコードを繋ぐ箇所がよく分かる。
体の中に入れているので、コードが癒着して手術が大掛かりになることがあるそうだ。それは、メスを入れてみないと分からないので、可能性として説明される。
術後3〜4日は左手を脇から離したり、動かしたりしないよう、骨折した時のように三角巾で固定するそうだ。動かしてしまうと、この本体とコードが離れてしまうことがあるため、とのこと。退院してからも、あまり無理はできないね。

ベッドを起こして夕飯を食べさせ、お兄ちゃんと病院を後にした。とにかく、無事に終わってよかったね。
お兄ちゃんは明日の朝、早く家を出て、そのまま学校へ行くとのこと。そして明日の私は、いよいよ主婦代行の一日。どうなることやら。