休息日に大荒れ

昨日の夜のこと。 「Lもせっかく帰って来てずっと病院だとかわいそうだから、明日は病院はいいから自分が行きたいところに行ってきて」 とお母さんに言われた。お母さんは、おじいちゃんが倒れてから二週間、家と病院とを往復する毎日で、私よりもずっと疲れていた。 「お母さんも明日は、病院に行かないことにして、おじいちゃんにも言ってきたから。お母さんも、疲れたよ」 と。 「車の運転ならなんて事ないから、気にしないで」 と言いたいところだったが、お母さんだって休みたいんだ。 「そうだね、明日はゆっくりしようかな」 と言った。


朝、いつも通りチビたちを送り出すと、そこから夕方までは自由時間となった。とはいえ、遊びに帰ってきたわけではないので、行きたいところも無い。遠野に行きたかったが、そこまで運転するのもしんどい気がしてきた。
「お土産でも買いに、花巻空港に行ってこようかな」 と言うと、 「いいんじゃない?あそこにはお土産がいっぱいあるもんねぇ。行ってらっしゃい」 とお母さん。 「美味しいお昼ご飯でも食べようか」 と誘い、お母さんも一緒に車に乗って、空港へ向かった。
 


今日も真夏のように暑く、空がとてもキレイ。
「Lに荷物を送るとき、何か一緒に入れてあげたいなぁって、おじいちゃんと一緒にここまで来るんだよなぁ」 とお母さん。そうそう、向かっている途中から 「何が欲しい?」 って電話をくれるもんねぇ。歩くのは大変なおじいちゃんも、車の運転は大好きだもん。


まずはお気に入りのグッズを売っている一階のお店に寄り、手ぬぐいを購入。あまちゃんがドラマで頭に巻いている手ぬぐいもあったので、それも手に入れた。


空港2階の、レストラン安比高原でランチ。ステーキ丼をふたつと、シーザーサラダをオーダー。このチーズがいっぱいのサラダ、美味しかったなぁ。

暫くするとステーキ丼がひとつ、登場。すぐにもうひとつ出てくると思ったので、お母さんには先に箸を付けてもらった。が、待てども待てども出てこない。お母さんが半分ほど食べた頃 「あのー、もうひとつは?」 と聞くと、オーダーがひとつしか入っていないとのこと。えー!何で???慌てて作った風の私のステーキ丼、肉が硬くてマズかった。ガッカリ。



お土産を買い、いろいろ寄り道をしたりして家に帰る途中、お母さんが 「デイサービスの施設に先月分を払わないといけないから、寄ってくれる?」 と言った。かなり運転したあとだったので疲れていたが、おじいちゃんが暫くお休みすることも伝えないといけないし、というので、山の上の温泉施設と一緒になったデイサービスの施設へ向かった。夕方で、利用者さんたちが数台のバスに乗り込み、帰るところだった。ちょうど職員の方々が忙しい時間に到着してしまったなぁ。エンジンを止め、西日のあたる暑い車内で、全員が3台のバスに乗って出発するまで、駐車場で待つことになった。
暑いし、次々と人が出てきて終わりが見えないし、おまけに昼の忘れられたオーダーまで思い出されてきて、イライラしてきた。 「事務所の人がいるだろうから、行ってもいいんじゃないの?」 とお母さんに言うと 「でも、利用者さんたちがたくさんいるし、職員さんたちも忙しそうだし・・・」 とお母さん。ふーっ、私なら事務所に行っちゃうけどなぁ。
それから20分ぐらい待ち、やっとお母さんが事務所へ向かった。暫く話をしていたようで、私はまた待つことに。ふーっ。お母さんはホッとした顔で戻って来た。 「おじいちゃんが居ないと寂しいから、早くよくなってまた、通ってくださいね」 と言われたそうだ。その日は、いつになるかねぇ。心がトゲトゲしてくる。


スーパーに寄って買い物をし、夕飯を食べ、お風呂に入り、じぃばぁの部屋でビールを飲んで犬も一緒にダラダラしていた。そこへ下のチビも来て、犬と遊んだり布団の上でゴロゴロしていた。と、笹かまを食べていたおばあちゃん (お母さん) が、チビに隠れて犬に小さい笹かまの欠片を食べさせた。ドッグフード以外は絶対に食べさせない、という方針は知っているのだが、あまりにも食べたい!と寄ってくる犬の熱意に負けたおばあちゃん。
が、それをチビに見付かってしまった。めちゃめちゃ怒るチビ。その様子に 「ちょっとだけじゃない!」 と逆ギレのおばあちゃん。小学6年生とおばあちゃんが本気の喧嘩を始めた。 「まぁまぁ」 という私の言葉は耳に入らない様子。ひとしきりやりあうと、チビは犬を連れてリビングへ。ちょうど、お義姉さんが仕事を終えて戻って来たところだった。


リビングからは、チビふたりとお義姉さんの楽しそうな声が聞こえる。おばあちゃんはまだ、怒りモード。 「まぁ、食べさせたのも悪いんだから」 と言った私のひと言で、今度は矛先がこちらに向かった。
あー、やっちまった。。。


それからはもう、言われる一方。反論しても更に噴火するだけだ。
布団に入ったが、横になっても私の背中にはおばあちゃん爆弾が次々と投下される。きっと、デイサービスの待ち時間で私がイライラしていたのに気付いていて、そこから既にマグマは温まっていたのだろう。いや、そのずっと前から、おじいちゃんが救急車で運ばれたときからずっと、ストレスは限界まで溜まっていたのだろう。
あー、しんどい。。。


そっかぁ、そんな風に思っていたのかぁ。口に出して言わないと、思いだけでは伝わらないんだなぁ。ちゃんと分かっているのに、何でそんな風に言うんだろう。
目は閉じていても、頭ははっきり起きている。反論しても長引くだけだ。耐えろ、耐えろ。寝るんだ!・・・無理だわ、まだ21時だもん。
あー、今日の夜は長い。。。