帰省4日目


チビたちは学校。お兄ちゃんたちもお仕事。残るお母さんと私は、バスでお父さんの病院へ。
バス停の前のお宅を囲むのは、またまたヒメオドリコソウ。この町内はホント、この花でいっぱいだねぇ。


着替えやバスタオルを持ってバスに乗るのって、けっこう大変。お母さん、平日はこうやって通っているんだ。病み上がりだから、しんどい日もあるだろうね。申し訳ないな。


お父さんとおしゃべりをしているとお昼ご飯の時間が来たので、私たちは帰ることにした。明日、東京に戻るので、 「明日、寄れなかったらごめんね」 と話してバイバイした。


病院のそばに、南部鉄器の岩鋳鉄器館があるので、そこを見学してから帰ることに。昔々に来たことがあるが、もう覚えていない。ここでは、南部鉄器を作る工程を見学することができるんだよね。楽しみ、楽しみ。


ちょうどお昼時間に来てしまったので、職人さんたちも席を外していた。
職人さんの仕事場、鉄の匂い、たまらない。


あー、こういう風景はポラロイドカメラで撮りたい。


ショップも併設されているのだが写真を撮らなかったので、パンフレットをスマホカメラで撮ってみた。
お母さんの妹、東京の叔母ちゃんは、ン十年前にお嫁入りの時に持ってきた南部鉄器を、今でも使っている。お湯を沸かすのは、その鉄瓶じゃないとダメだとか。お母さんいつか、叔母ちゃんに新しい南部鉄器をプレゼントしたいそうだ。
しかし、南部鉄器の鉄瓶は、イイお値段。今日は買えないねぇ、ということで、お土産には鉄瓶のキーホルダーと、お店のカウンターに置ける呼び鈴を購入。この呼び鈴の音が素晴らしい!余韻がいつまでも残る。さすが、南部鉄器。


岩鋳鉄器館の近くにあるラーメン屋さんでランチ。


毎日、毎日、外でランチをしているが、これもお母さんとのお付き合い。病院以外は家を出ることがなかなかないらしいので、こうして外でお店を眺めたり、お昼ご飯を食べたり、というのが楽しいそうだ。


しかし、おしゃべりしてもおしゃべりしても、話は尽きないもんだねぇ。


実はランチの後、帰りのバスを乗り違えてしまい、全く別の方向へ。ま、間違っちゃったんだから仕方ないね。
何とか乗り継いで、やっと家の近くの農協さんへ到着。
野菜売り場の入口に、小さな小さな雪割草のコーナーがあった。ある個人の方が育てて売っているらしい。これがまた、ひとつひとつがとても繊細で美しい。ずっと見ていても飽きないね。


ほら、ね。


こっちも、ね。



夜は、中学生のチビと一緒に、カレー作り。スープを作るときに、 「ザルを持って、おばあちゃん農園に行ってきて」 と言うと、 「それ、どこ?」 とチビ。 「おばあちゃんの部屋だよ」 と言うと、ザルに乾燥野菜を入れて台所に戻ってきた。
「あれ、すごいねぇ」 とチビ。ふっふっふ、やったねぇ、おばあちゃん。