ほっこり荷物


岩手は宮古のおばちゃんから 「すっとぎ」 が届いた。
すっとぎは青大豆と米の粉、お砂糖などを混ぜて棒状にした、東北地方の郷土菓子。おばちゃんの実家は山田町の豊間根で農家をしているので、山の神様の時期にはたくさんのすっとぎを作り、分けてくれる。これが、素朴で本当に美味しい!
ひとり暮しだというのに2本。なぜかというと、友人の鉄子ちゃんが 「東京のお店ですっとぎを買ってみたけど、前にもらって食べたすっとぎみたいに美味しくなかった」 と言ったのを、帰省した時におばちゃんに教えたから。鉄子ちゃんの分だって。やったー!


あー、もう、見ただけで頭の中が 「美味しい!」 って言っている。
食べてみる。やっぱり美味しい!
似たような食感とか味のお菓子がないので例えられないのが残念だけど、青大豆の香り、しっとりした食感、おばちゃんちのほんのり甘い味付け。何もかもが最高のバランスで成り立っている。やっぱり豊間根のすっとぎがいちばん美味しいなぁ。
そうそう、なんとクックパッドにレシピを掲載している方がいらしてビックリ!
今度は自分で作ってみようかなぁ。


箱を開けてみて思わず笑ってしまったのは、この状態だったから。
「やだーっ!うちのお母さんと同じだー!」
野菜ひとつひとつが、新聞紙…いやいや、岩手日報で包んである。でたっ!日報包み。


どこの親も同じなんだねぇ。何日分の日報を使ったんだろう。ありがとね、おばちゃん。


実は、箱を開ける前にも笑っちゃったことがある。
ゆうパックの伝票、品名 「野菜、すっとぎ」 。おばちゃん!すっとぎの知名度は低いんだよ。っていうか、東北でしか通じないよ。ゆうパック配達のおねえさん、分からなかっただろうなぁ。 「冷蔵です!」 とは言ってくれたけど、ね。


おばちゃんの 「大好きなすっとぎを食べさせたい」 という気持ちが表れていて、開封前からニッコリほっこり。もう、おばちゃんってば、めんこい!ホント、ありがとうね。