オレンジ色のニクイ奴

イクラのことを、田舎では「はらっこ」と呼ぶ。
鮭の腹に入っている子供、ということなのか?
なんでも最後に「こ」を付けて呼ぶ土地柄からなのか?よく分からんが。


はらっこは本当に美味い。
その家々によって、硬さや味付けが違うのも面白い。
醤油と酒やみりんで味付けしたものは、白いご飯にぶっかけて、
塩味のものは、なますやそば、お雑煮等に入れて食べる。
コレステロールが心配だが、はらっこ飯は食べ始めると止まらない。


東京で寮生活をしていた時、田舎から届いたタッパーに詰まったはらっこを
寮の食堂にもって行き「みなさんもどうぞ」とおすそ分けしたところ、
みんなスプーン1杯分しかご飯にかけない。
私がご飯が見えなくなるくらいぶっかけると「贅沢だ!もったいない!」と
提供者だというのに周りの友達に責められた。
鮭が自慢の町で育った私にはそれが普通量だったのだが、違う土地で育った人達には
イクラは非常に贅沢な食べ物なのだと初めて知った。
逆に、山形のコが箱入りのさくらんぼをバクバク食べているのを見たときには
「もっと味わって食べなよ!」と言ってしまった。


はらっこよ、どうしてお前はそんなに美味いのか。

(ちょっと食べてしまったので少ないけど、一応、はらっこ写真)

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