元気の源 「紫黒米」

昨今の健康ブームで、スーパーには玄米や雑穀などの種類が豊富になった。
テレビでは、某社の十六穀米のCMも盛んに流れている。


私が毎日食べているのは古代紫黒米入りのご飯だ。
東京のスーパーで古代米は『黒米』として売られているが、田舎では紫黒米と呼ぶ。
その名の通り黒い玄米で、ビタミン類がたくさん入っているらしい。
白いお米に大さじ一杯ほど混ぜて炊くと、赤飯のような紫色のご飯ができる。
噛めば噛むほど甘みが出て美味しいし、体にも良い。
毎日食べているので、白いご飯を食べると何となく物足りない気がするぐらいだ。
父に言わせると、白いご飯が物足りないなんて贅沢らしい。


実家の父は「見た目が気持ち悪い」と言って紫黒米入りのご飯を食べない。
「昔は"ひえ"や"あわ"ばかり入ったご飯を食べさせられて、白いご飯はご馳走だった」と言い、紫黒米だけでなく、雑穀入りのご飯も食べたがらない。
体に良いから、と勧めても「白いご飯が食べられなかった小さい頃を思い出して嫌だ」とのこと。
「わざわざ高いお金を出して玄米や雑穀を買う時代になるなんて」と。


今日、母から送られてきた紫黒米を見て、そんな父の言葉を思い出した。