幸せな晩ご飯

お米といえば、日本人の主食。一日三食の食事の中で、当たり前のようにそこにあるもの。 「今日の晩ご飯、何にしようかなぁ」 と考える時も、主食であるご飯は当たり前にあるものとして、おかずのことを考える。
ご飯は、 「主食」 であり、 「主役」 ではない。



今日、 『やんちゃくれ農業』 のemerarudさんご一家が文字通り丹精こめて作った、無農薬有機天日干し米が届いた。わーい、わーい!
ずっと無農薬農業に挑むemerarudさんの日記を拝見し、お米に挑戦して四苦八苦しながらも大地に感謝するその姿を素晴らしいと思っていた。ついに無農薬米が出来たと知ったとき、是非譲って欲しいとお願いし、今日やっと私の元に。


さっそく、袋を開けてみた。精米された白い粒、ひとつひとつが光って見える。
手のひらですくってみた。今まで、こうやってお米の粒をじーっと眺めたことってないような気がするなぁ。
この粒々は、emerarudさん一家の熱意が形になったもの。光って見えるのは当たり前だね。
封筒には、ご主人直筆の丁寧なお手紙が入っていた。気持ちのこもった、温かいお手紙が嬉しかった。


袋の裏には、このラベル。


名称:2011年度・新米
原料玄米:無農薬有機天日干し コシヒカリ
生産者:やんちゃくれ農業


ここに来るまでの苦労を思うと、このラベルは夢のラベルなんだろうな。私まで、じーんとしてしまった。


炊いてみた。土鍋にしようか迷ったが、最初から失敗したら申し訳ないので、確実な炊飯器に託した。いつもは黒米か玄米をプラスするけど、今日は白米だけにした。新米だから、お水は少なめに、ね。いつもより美味しく炊こうと、ネットでお米の研ぎ方を改めて検索したりして。
炊き上がった。光っている。蒸気の香りもたまらない。 「いただきます!」 と手を合わせた。いつもより長く。
口に入れてみた。わざと、噛みながら鼻に息を送ってみた。うーん、最高の香り!お米そのもののしっかりした味。うーん、美味しい!!


私の今日の晩ご飯は、白いご飯だけ。敢えて、ね。お米を味わう晩ご飯。たまらんねぇ。
いつもはダイエットのために子供茶碗でご飯を食べるが、今日は小さめではあるが、どんぶりでいただいた。白いご飯といえば、どんぶり飯でしょ!
そして、ご飯の友は 『土と生き物たち』 のyoshicomさん手作り、青唐辛子味噌。頂いた直後よりも青唐辛子がしっとりして、更に美味しさが増している。emerarudさんのご飯に、yoshicomさんの青唐辛子味噌。はてなに感謝しながらの晩ご飯。とっても贅沢な晩ご飯。


はてなで、emerarudさんやyoshicomさんの日記を拝見するようになってから、親戚の農家からもらうお米やお野菜の有難さ、小さい頃に畑や田んぼの中で育ったことの贅沢さ、生き物を相手にすることの難しさ、など色んなことに気付いた。
都会育ちの友達たちを羨ましいと思っていたが、田舎育ちで良かったなぁ、と思えるようになった。何であの頃、そう思えなかったのかなぁ。あんなに贅沢な環境の中にいたのになぁ。


自然の脅威を知ったこの年に、自然の有難さも再認識した。
emerarudさん、yoshicomさん、本当にありがとうございました!