万歩計 「ポケットハローキティ」

手術予定のため体力作りが必要になり、とりあえず歩くことに決めて数ヶ月、何とかほぼ毎日、継続できている。会社帰りに1時間ほど歩いてから電車に乗って帰る日々。頑張って4駅歩いたり、時々ルートを変えたり、ルートを変えて迷子になったり、桜の時期は満開の桜を見ながら歩いたり、と楽しく続けている。


「よーし、これからはガッツリ歩くぞぉ!」 と決めたとき、「昔、キティちゃんの万歩計を買ったなぁ」 と思い、部屋中を探した。そして発見!


Nintendoの 「ポケットハローキティ」。
1998年の発売時に購入し、暫くは毎日使ったが飽きてしまい、ずっと閉まってあった。もう10年ちょっと経つが、電池交換をしたところ動作に問題なし。
この万歩計は、たくさん歩くとフレンドノートにどんどん友達が増えていく、というお楽しみが付いている。MAXまで友達が増えるたびに累計をオールクリアし、再スタートしている。
これを付けていると 「歩く」 ということを意識するので、少し遠回りをしたり、エスカレーターではなく階段を歩いたり、と張り切りモードに入ることができる。
私の一日の目標は15000歩だが、平均すると12000歩ぐらいだろうか。

今朝、家を出て1分も経たないうちに、付けたハズの万歩計が付いていないことに気付いた。歩きながらチュニックの上からウエスト部分を触ってもない! 「あれ?付けたつもりだったけど、テーブルの上に忘れたのかぁ」 と思ったが、家に戻らずにそのまま駅に向かった。付け忘れはよくあることだし、雨も降っていて家に戻るのも面倒だし。


土曜日ということで電車は空いていて座ることができ、本を読んだり、パンツのポケットから携帯を取り出してメールをしたりした。JRから地下鉄に乗り換え、地下鉄でも同様に座ることができた。
この頃にはもう万歩計のことはすっかり忘れ、頭の中は 「土曜日だし、雨だし、仕事に行きたくないなぁ」 ばかり。


会社の最寄り駅に着き、地上に出るエスカレーターに乗った。以前の日記に書いたこともある、雨の日は傘を差しながら乗るエスカレーター。
ステップに乗りながら傘を差した瞬間、後ろの人からトントンと背中を叩かれた。「ん?何だろ?」 と思って振り返ると、その人の手には何と、キティ万歩計がぁ!!!
「落としてないですか?」 と聞かれ 「あー、すみません。どこにありましたか?」 と聞いたところ、「よく分からないけど、いま落ちましたよ」 と言われた。お礼を言ってエスカレーターを降りた。


はて、この子はどこに隠れていたんだろう。歩数を見ると、たったの104歩。ということは、家を出た時か出てすぐにはもう、止まっていたと思われる。うーん、分からん。電車ではバッグをゴソゴソしたし、パンツのポケットから携帯の出し入れもしている。どこかに挟まっていたのなら気付くハズだ。傘は差してきたので、くるくる巻いた傘に挟まっていたということもない。どこにあったのか不思議でならない。拾ってくれたお姉さんはマジシャンだったのか?


しかし、家を出てから40分後に出てきた万歩計。よく途中で落ちずにくっついて来たもんだ。
この間はトイレに置き忘れたが、見付けて持って来てくれた人がいた。無くしたと思いがっかりしていたところだったので嬉しく、たくさんお礼を言った。こんなことは一度や二度ではないが結果、いま手元にきちんとある。よほど最強なご縁があるんだなぁ。
壊れたり無くしたりしたら 「島耕作」 の遊歩計を買おうと思っているのだが、必ず戻ってくるキティちゃん。
実は、そんなお年頃じゃないんだけどなぁ。。。
でもこのキティ万歩計、昔テレビで忌野清志郎が付けていたのとお揃いだから、やっぱり使い続けようっと!